活動報告 - 最新エントリー
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・4月の作品の紹介
・4月の兼題は、「朧」・「当季雑詠」で計3句です。
中邑 雅子
・やはらかく闇たたまれて朧月
堀 秀堂
・海朧ペリリュー島に陛下立つ
峯岸 まこと
・褄をとる舞妓のうなじ月朧
芳村 翡翠
・ぶらぶらと烏賊干す浜や涅槃西風(ねはんにし)
小林 美絵子
・相槌はひと言桜蘂(さくらしべ)降れり
坂井 百合子
・朧月恋は大胆不敵なり
山下 天真
・かたくりの花そり返る昼餉かな
村林 小枝子
・花朧姉百歳を真近にし
浦田 久
・せせらぎを枕に旅の宿おぼろ
岡村 一道
・青春の去りてふらここ揺れ残る
片山 朝陽
・七十年沈みし艦の朧かな
五井 夢
・桜の児幹に絡(から)みて笑みはじけ
俵木 陶光
・深閑と夜明けの桜さくらかな
長岡 帰山
・おぼろより生れおぼろへ去る身かな
◆<私の一句>
「サイタサイタ サクラがサイタ」昭和過ぐ
俵木 陶光
・その昔、文部省による国定教科書、小学校1年の最初のページは「ハナ ハト マメ」であった。昭和に入ってカラー印刷で「サイタ サイタ サクラガ サイタ」となり、昭和一桁生まれの小生はこの本からスタートした。昭和16年戦時中は一時「国民学校」となり教科書も戦時体制に衣変えしていた。
・小金井公園へ出かけてみた。ここには関東でも屈指と言われる大島桜の巨木がある。高さ13m、根回り3.7m、横に広がっており直径20m。染井吉野より10日程遅く咲き、見事である。公園全体の東の端、野球場に近いところにある。
衣通姫(そとおりひめ)という桜が1本。古事記、日本書紀にも出て来る衣通姫の名を持つ桜ならでの高貴さやあでやかさがある。
本居宣長の「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山ざくら花」の歌があるように、日本を代表する花である。
・JR、京王線・高尾駅の北口から10分程のところに「多摩森林科学園」があり「サクラ保存林」には250種類2,000本が2月下旬から5月上旬にかけて順次見頃となる。かなり広く、一寸した山歩きと言ってもいい。この園と道を隔てて多摩御陵があり、大正天皇陵や、昭和天皇陵など静かな佇まいを見せている。十年ほど前白門杉並支部のハイキングクラブで散策したことがある。機会があったらまた行ってみたい。
・井の頭線久我山駅前、神田川に沿って鬱金桜(うこんざくら)が10数本ある。花片は御衣黄と同じように緑色である。染井吉野より10日程遅れて咲く。
・桜の名木は、三春の滝桜、盛岡の石割桜、小淵沢の神田の大糸桜、六義園の枝垂桜など、なかには1,000年を超えるものもある。
・桜の句を5句ほど。
さまざまの事おもひだす桜かな 松尾芭蕉
夜桜やうらわかき月本郷に 石田波郷
山又山山桜又山桜 阿波野青畝
花散りてまた閑かなり園城寺 上島鬼貫
ちるさくら海あをければ海へちる 高屋窓秋
◆次回の定例句会は、5月9日(土)午後1時〜3時45分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「麦の秋」・「当季雑詠」で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

屋形船 あみ亀
今回は、西荻・西武沿線地区会と合同で、隅田川永代橋の屋形船「あみ亀」を訪ねました。
桜の咲き誇る季節、徳川吉宗が植えたと言われる川沿いの約500本の桜に迎えられ、屋形船からはそびえ立つスカイツリーを眺めながらのひと時でした。13名参加
平成27年4月4日 12:00〜14:30 実施
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京王・井の頭沿線地区会では、平成27年(2015)年3月28日神代植物公園にて、第8回お花見会を行いました。

参加は17名。地区会員のほか、その家族、中大混声合唱部の現役学生など、3歳から80歳くらいまでが和気あいあいと集まりました。
昨年に続き、会場を神代植物公園に移しての2回目の開催。
当日は3分咲き程度でまだ満開には至りませんでしたが、天気は良く、芝生に座を広げての花見にはもってこいの日和となりました。
皆様のご活躍のご様子や近況に話の花が大いに賑わい、交友をさらに深めることが出来ました。
ギターで歌を歌ったり、混声合唱部の学生による歌に聴き入り、校歌でしめくくるひとときでした。







参加は17名。地区会員のほか、その家族、中大混声合唱部の現役学生など、3歳から80歳くらいまでが和気あいあいと集まりました。
昨年に続き、会場を神代植物公園に移しての2回目の開催。
当日は3分咲き程度でまだ満開には至りませんでしたが、天気は良く、芝生に座を広げての花見にはもってこいの日和となりました。
皆様のご活躍のご様子や近況に話の花が大いに賑わい、交友をさらに深めることが出来ました。
ギターで歌を歌ったり、混声合唱部の学生による歌に聴き入り、校歌でしめくくるひとときでした。







◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・3月の作品の紹介
・3月の兼題は、「春の水」・「当季雑詠」で計3句です。
長岡 帰山
・動くものありけり春の水ならば
中邑 雅子
・無傷なる空に堂々白木蓮
堀 秀堂
・橋脚を包んでをりぬ春霞
峯岸 まこと
・蕗の薹包む新聞ほの湿り
芳村 翡翠
・翡翠(かわせみ)の羽にはじける春の水
小林 美絵子
・雪解川鏡に映る空の色
坂井 百合子
・校庭の蛇口蛇口に春の水
山下 天真
・蹲(つくばい) をあふれ岩間の春の水
村林 小枝子
・待ちわびて野山潤す春の水
安西 円覚
・溢れをるコップの酒や春の川
浦田 久
・春水の流るる岸の息吹かな
岡村 一道
・銭洗ふ指の先にも春の水
片山 朝陽
・大利根を更に拡げし春の水
五井 夢
・春の川届かぬ想ひに身を沈め
俵木 陶光
・春の川人も大海目指し行く
◆<私の一句>
「今日妻の予定びっしり紺朝顔」 岡村 一道
「俳句と言う小舟に乗らば人生楽し」
平成26年1月19日、NHKホールの雛壇に上った時の感動は今でも忘れません。
上記の句が全国5万余句の中から特選となり、NHKホールに招待されたのです。
溯りますと私の俳句人生には前期と後期があったような気がします。前半は俳句結社で無我夢中で俳句を作っていた時期、1ヶ月3百句をノルマに作句したこともありました。後半は中央大学白門俳句同好会に参加し楽しみながら俳句を作るようになりました。今では句会の後の酒席が楽しみです。
ボールペンと言う竿を操り、小舟に乗っている老後、夫婦喧嘩をしても気に入った句が出来ると全てを忘れてしまいます。最近は女性の新人が3人も参加され、新しい雰囲気が出て来ました。
この短文をお読みの皆さんも紙とボールペンを持って一緒に爆発しませんか。皆さんも小舟に乗って楽しい人生を過ごして下さい。
最後に自分の作品で最も好きな句と最近作は下記の通りです。
好きな句
「古本街吾だけ駈けて冬の雲」
平成元年 金子兜太(朝日俳壇天賞)
最近作
「春の雨写経の一字一字かな」

◆次回の定例句会は、4月11日(土)午後1時〜3時45分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「朧」・「当季雑詠」で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・2月の作品の紹介
・2月の兼題は、「春隣」・「当季雑詠」です。
俵木 陶光
・飛行機雲崩れて春の近づきぬ
長岡 帰山
・箱蒔きの芽のつんつんと春近し
中邑 雅子
・返本の本を重ねて春隣
堀 秀堂
・猫肥えて家人難儀や春隣り
峯岸 まこと
・一湾を隔て天城の薄霞
芳村 翡翠
・箱根路の旅への誘ひ春隣
小林 美絵子
・春隣湖北の風は輝きて
坂井 百合子
・昨日より今朝は眩しき春隣
山下 天真
・七草や常は踏まれし野辺の草
村林 小枝子
・春隣木々の蕾のふくらみて
安西 円覚
・大仏の手に受け給ふ春の雪
浦田 久
・春隣万物始動の息吹かな
岡村 一道
・木柵に梅咲き尊皇攘夷かな
片山 朝陽
・春隣メニュー膨らむ厨かな
五井 夢
・蒼天を光孕むや春隣
◆<私の一句>
「和田津海の彼の夏の声聞こえしか」 坂井 百合子
NHKの全国俳句大会で去年、一道さんの「今日妻の予定びつしり紺朝顔」の句が特選に選ばれ、表彰台に上がられたことでこの大会のことを知り、私は今回3句を初応募し、2句入選となった。
私は常々、憲法第9条は絶対に変えてはならないと思っている。昭和20年の夏、敵に突っ込んで行くことのみを短期間に訓練され、片道の燃料を積んで雲の峰に消えて行ったまだあどけない少年特攻兵たち。人間魚雷として真っ暗な海の底へ散って行った海兵たち。爆弾を自らの体に巻きつけて敵の戦車の下に突進して行った陸軍兵たち。この世の残酷の極みをいやも応もなく受け入れざるを得なかった彼らの命の声が聞こえて来る。
「和田津海」の漢字は、普通「渡津海」と書かれているが、柳原白蓮の「和田津海の沖に火燃ゆる火の国に我あり誰そや思われ人」、「あひがたき天と大地と和田津海と極みのはてに相倚るを見る」の歌で使われているので、今回の題詠「和」の句としてこの字を使った。
「見届けしけふの入り日や夏の果」
これも入選句で、私は夏の終わり、晩夏の季節が特に好きである。生きとし生けるものたちが命をきらきら輝かせ、成長し、種を残し、夏のピークを迎えたのち、全てを焼き尽くした太陽はやがて衰え、陰りをみせる。人間の力の及ばない自然のことわりの中に、そこはかとないせつなさと美しさを感じるのである。この微妙な季節の移ろいの中、私は沈みゆく夕日を見ながら、「きょうのこの入り日こそが今年の夏の終わり」、なのではないかと毎年ひそかに思っている。
「夏の果」という美しい響きには、時空を超えた命のつながりがこめられている気がして、私を魅了しつづけている。
◆次回の定例句会は、3月14日(土)午後1時30分〜4時
於 高井戸地域区民センター
兼題は「春の水」・「当季雑詠」で3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)