• カテゴリ 俳句同好会 の最新配信
  • RSS
  • RDF
  • ATOM

活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ


◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・10月の作品の紹介
・10月の兼題は、「月」・「当季雑詠」で計3句です。

<兼題「月」について>             俵木 陶光

江戸期以前、月は暦として大きな役割を果たして来た。毎月の初めが新月、15 日目が十五夜、月の終わりが晦日(みそか)月の形で日付けが分かった。しかしこれでは早く月日が回ってしまうので5年に2回程度2月に閏月(うるうづき)を置いて調整を図った(二月の次に閏二月)。
 月はまた、神話や文芸などに夜の物語りとして心を託して来た。月早し梢は雨を持ちながら(芭蕉)、月天心貧しき町を通りけり(蕪村)、月光にいのち死にゆくひとと寝る(橋本多佳子)、月の人のひとりとならむ車椅子(角川源義)など数多くの月に心を動かされて来た。

俵木 陶光

・月明
(げつめい)の道一筋を歩みゆく

岡村 一道

・ばうばうと銅鑼打つ船や月の海


芳村 翡翠

・闇破り舟下りゆく月の川


長岡 帰山
 
・帰り来て身の月光をふりこぼす

片山 朝陽
 ・花野行く風に色あり音のあり

安西 円覚
 ・啄木を朗読するや宵月夜

峯岸 まこと
 
・百日紅放蕩作家の旧居かな


中邑 雅子
 ・月白や山脈(やまなみ)の形(かた)[あらはにす

小林 美絵子

・月光や急降下するエレベーター


坂井 百合子
 
・こんなにも近くにありし金木犀

浦田 久
・明月や浜辺に寄せる波の音

堀 秀堂
・アマゾンの月の江白き飛行艇
      
山下 天真

・山の端に吾子の声充つ野紺菊


五井 夢

・雨雲に欠けし満月手にこぼる


関口 静安

・和菓子屋の今日の月もて廃業す


村林 小枝子

・退院の家にて名月見て居りし

                          
◆<私の一句> 
           
 栗剥きて栗むきむきて力尽き    
坂井百合子

 ここ2,3年、9月も末になるとなんだかそわそわしてしまう。
栗の季節だ・・。スーパーの売り場ですばやく眼を走らせる。
ああ栗ご飯食べたい・・。栗は案外早く店頭から姿を消す。
 昔のお母さんたちは大したものだ。栗剥きというあのつらい作業をものともせず、栗ご飯を何回も食卓に出してくれた。子供の頃は考えてもみなかったが、今になって栗ご飯のありがたさに気付いたのである。

 ここで、栗について少し。栗は縄文時代の主食の一つであった。保存が容易で、農耕が行われるようになってからも栗は非常食であった。栗はカロリーが高くて短時間にエネルギーが補給でき、ビタミン、ミネラル、食物繊維にも富み美肌効果もあるという。戦国時代には兵糧として用いられていた。当時の栗は、柴栗という小粒のものだった。昔の子供のおやつでもあった。

 幼稚園の栗拾いの時、大粒でぴかぴかの栗をいがから取り出した時の嬉しさを思い出す。
   あくせくと起さば殻や栗のいが 小林一茶
   拾ひたる日向の栗のあたたかし 星野立子

少し昔まで栗はとても身近な存在だったのだろう。私の住む調布市にも数十年前まで栗林がたくさんあったらしい。毎年9月末、府中の大國魂神社で「くり祭り」が催されている。武蔵野の大地で上質な栗が採れることから、徳川家に栗を献納していたようだ。
 
 栗拾ひねんねんころり言ひながら 小林一茶
 窓にゐて少しもらひぬ拾ひ栗 長谷川かな女

 現在栗は値段も高くなり、希少で贅沢な食べ物になってしまった。
 もてなしやランプの下に栗むきて 星野立子
 栗飯を炊けばこころは満ち足らふ 山口誓子
とはいえ、栗ご飯は相手をもてなし、皆の心がほっこり温まるごちそうであることは昔も今も変わらない。
よし栗ご飯を作ろう!!。
                               
◆次回の定例句会は、11月4日(土)、吟行と合わせて行います。
 <子規庵&寛永寺吟行>             
  集合日時:11月4日(土)午前10時
  集合場所:JR鶯谷駅北口改札口
  句会場:東京芸術劇場小会議室3(JR池袋駅西口)
午後1時〜5時
  懇親会場:居酒屋「いろはにほへと」 
午後5時15分〜7時15分
  提出句:3〜4句
 
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・9月の作品の紹介
・9月の兼題は、「新涼」・「当季雑詠」で計3句です。

<兼題「新涼」について>
 夏の涼しさは思いがけないひとときの涼しさであるが、新涼は季節の変り目を実感する涼しさである。芭蕉の奥の細道には涼しさの句が多く見られる。「涼しさやほの三日月の羽黒山」「涼しさをわが宿にしてねまるなり」その他。新涼(秋涼し)の句も一つ「秋涼し手毎にむけや瓜茄子」。現代版の新涼では・「新涼や白きてのひらあしのうら(川端茅舎)・メトロ出て銀座八丁秋涼し(高木当潮)・新涼の石伐り出すや石の声(佐伯昭市)などなど。その後、やや寒、秋寒となり秋が深まってゆく。
 
俵木 陶光

・新涼や燕の帰る日も真近


岡村 一道

・赤蜻蛉番(つが)ひて空の絵となりぬ


芳村 翡翠

・新涼やワイングラスの紺深し


長岡 帰山
 
・風の戸を押して花野の人となる

片山 朝陽
 ・秋冷の渦や哀史の壇の浦

安西 円覚
 ・生姜磨る武骨な指や漁師飯

峯岸 まこと
 
・新涼の尾根へ気球の浮上せり


中邑 雅子
 ・新涼や楷書の風の吹き渡る

小林 美絵子

・砂子って父の教える星祭


坂井 百合子
 
・新涼を吸い込んでさあ月曜日

浦田 久
・煙立つ寡夫(やもめ)暮らしの秋刀魚かな

堀 秀堂
・新涼の銀座甘栗クラブ用

関口 静安

・新涼や人も穏やか介護の手

        
山下 天真

・新涼の窓開け放つ夜明かな


五井 夢

・爽やかや赤き心は制服に


                          
◆<私の一句> 
           
雲遠く与謝野公園法師蝉  
                  
俵木 陶光

 環八のバス停「荻窪4丁目」から一寸入った所に与謝野公園がある。
関東大震災の後、与謝野鉄幹・晶子夫妻がここに家を建て晩年を過ごした所である(鉄幹は10年、晶子は15年)。今は更地で樹木が何本か残っている程度で公園というより空き地と云った所である。ただ、二人の短歌の碑が20〜30ほど点在しているのが違っている。こんな歌もある。

・われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子ああもだえの子 鉄幹(明34)

・男をば罵る彼ら子を生まず命をかけず暇あるかな 晶子(明45)

時折、ここに寄って見るが人の姿が殆どない。

 与謝野晶子は、明治八年大阪堺の近郊で生まれた。
生家は江戸末期から続いた名だたる菓子の老舗で、兄は東京帝大理工学部・博士・教授、弟は家業を継ぎ、日露戦争にも召集された。このことについて晶子は『明星』に長い詩を書いて問題となった(明37・26才)

「君死にたもうことなかれー旅順口包囲軍の中に在る弟を嘆きて」

  あゝおとうとよ君を泣く 君死にたまふことなかれ
・・・・・・・・
  親は刃(やいば)を握らせて 人を殺せとをしへしや
          ・・・・・・・・
  旅順の城はほろぶとも   ほろびずとても何事ぞ
          ・・・・・・・・
この詩に対して歌人大町桂月は『太陽』に激しい非難文を寄せて「日本国民として許すべからざる悪口なり、毒説なり乱臣なり・・・」と攻撃している。論争もあり、投石、脅迫も受けたが逮捕もされず執筆禁止もなかった。一般の人達の目にはふれることもなく、気まぐれで、根のない詩として見逃されたのだろうと言われていた(当時、社会主義者12名が死刑になったにもかかわらず)。


 与謝野晶子と言えば何と言っても『みだれ髪』。20才で鉄幹を知り短歌が湧き出したのである。旧守派からは淫蕩などと評されたが、太陽が昇るごとく衝撃的なものであった。翌年、鉄幹と結婚し長男光(上田敏命名)も誕生した(24才)(子供は全部で11名)。

改めて代表歌5首ほど

・その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

・やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君

・鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな

・金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に

・ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟

 明治44年平塚らいてうの婦人解放誌『青踏(せいとう)』誌創刊に際し詩を送っている。
     山の動く日来たる・・・
     すべて眠りし女(おなご)今ぞ目覚めて動くなる
 それから80年後、平成元年東京都議選で社会党委員長土井たかこが、予想外の大躍進に際して「山は動いた」と声を挙げ、新聞にも大きな見出しとなっていた。
今年は没後75年に当たる。
                               
◆次回の定例句会は、10月14日(土)午後1時〜3時40分
               於 高井戸地域区民センター 
 兼題は「月」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「暑さ」・「当季雑詠」で計3句です。

<兼題「暑さ」について>
 俳句では夏の季語が一番多い。「奥の細道」では「暑き日を海に入れたり最上川」が7月末日、山形県酒田港で詠まれている。それから250余年後、日本は中国大陸、更には南太平洋の島々で戦争の苦闘を味わうことになる。・「暑き日のゲートル解けてまた結ぶ」山口誓子、・「俺に似た少年兵が熱砂ゆく」五島高資、・「ヒロシマ暑しナイフのように河流れ」山口伸、・「炎天 子のいまわの水をさがしにゆく」松尾あつゆき、・「水脈(みお)の果て炎天の墓碑置きて去る」金子兜太などなど。最近、こんな句を見た。・「蝉時雨もはや戦前かも知れぬ」摂津幸彦。願わくは・「炎天へ打って出るべく茶漬飯」川崎展宏ぐらいであってほしい。

 
俵木 陶光

・遮断機の先に雲湧く炎暑かな


岡村 一道

・天の川東京からは乗り替えです


芳村 翡翠

・地獄絵の戦乱の地の極暑かな


長岡 帰山
 
・人死ぬる日にも打揚(うちあげ)花火かな

片山 朝陽
 ・老犬の眼(まなこ)訴ふ極暑かな

安西 円覚
 ・夕立来る頭上に一滴跳ね返り

峯岸 まこと
 
・鉄路果つホームのベンチ極暑かな


中邑 雅子
 ・秘め事のかっての思ひ土用波

小林 美絵子

・動物の匂いのしない暑い檻


坂井 百合子
 
・火の国の熊本城の暑さかな

浦田 久
・暑気払い駅前通りに沈没す

堀 秀堂
・架線切れ極暑の電車急停車

関口 静安

・湖の遊覧船待ちかき氷

        
山下 天真

・夕焼けの光ひと筋山登る


五井 夢

・現身(うつしみ)に厚き調書の暑さかな

菊池 福代
・安達太良の山翻す夏つばめ

        
                        

◆<私の一句> 
           
御嶽山雨しんしんと夜の秋  
                  
関口 静安

 この句は私がまだ、パーキンソン病に罹っていないで、元気に歩いたり走ったりしていた頃の作句である。平成20年前後のことで、妻と青梅線に乗り、御嶽駅で降り、バスで15分ほどのケーブルカー駅からケーブルカーで山の上の登山口に着き、食堂でラーメンの昼食をとり、武蔵御岳山神社まで歩く。舗装された歩きやすい道をのんびり40分神社に着いた。創建は10代崇神天皇7年で犬を祭っているが元々は日本狼で大口真神と言い、盗難除けと魔除けに効く。
 予約していた旅館に泊まり、山菜などの夕食は美味であった。東京方面の夜景は驚くほどきれいだった。
   ・遠景に街の灯光る夜の秋
 夜遅く、雨が降って来た。次の日、雨も止み、多摩川でカヌー大会を見たりしてのんびり帰ってきた。
 このころは元気だったが、2年ほどして、やがて手が震え、足がもつれ歩けなくなった。御岳山にまた行きたいなと思って自分の足を眺めているところである。オートバイで走っていた頃が懐かしい。
 
                              
◆次回の定例句会は、9月9日(土)午後1時〜3時40分
               於 あんさんぶる荻窪 
 兼題は「新涼」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、「夏の月」・「当季雑詠」で計3句です。

<兼題「夏の月」について>
 外(と)にも出よ触るるばかりに春の月(中村汀女)/紺絣春月重く出でしかな(飯田龍太)などに比べると夏の月は生活に密着した句が多い。市中(いちなか)は物のにほひや夏の月(凡兆)/寝せつけし子の洗濯や夏の月(一茶)/麦飯に何も申さじ夏の月(村上鬼城)/夏の月佃煮買うて帰宅かな(滝井孝作)/などなど。それだけ親しみ、やさしさがあるのだろう。
 今回梅雨の最中月はなかなか見られなかったがここ数日よく満月を挟んで毎晩よく見ることが出来た。ルナ・ロッサ(赤い月)という感じも思い出された。

  俵木 陶光

・天空に至れば夏の月孤独


岡村 一道

・かまきりのごと跳び出しぬ百合の蕊


芳村 翡翠

・たそがれの箱根の山に夏の月


長岡 帰山
 
・道よぎる毛虫見送る三輪車

片山 朝陽
 ・月涼し天女の舞の見へてきし

安西 円覚
 ・豪雨去りし流木の村夏の月

峯岸 まこと
 
・夏の月路面電車の軋みゆく


中邑 雅子
 ・水平線より上りくる夏の月

小林 美絵子

・夕焼の終わりの中へ観覧車


坂井 百合子
 
・夏の月小さき恋を照らしをり

浦田 久
・山荘を抱(いだ)くが如く夏の月

堀 秀堂
・夏の月旅の終はりしバスの列

山下 天真

・郭公の谺広がる夜明かな

        
五井 夢

・夏の月のぼらむ一筋蜘蛛の糸


関口 静安

・クレーター肉眼にても夏の月


        
                        

◆<私の一句> 
           
深川の芸者のかほり花吹雪  
                  
片山 朝陽

 この句は、平成24年4月13日、岡村一道さんの案内で「花の下町吟行会」として実施された時の一句です。
 私は、俳句における重要な行事としての「吟行」を、大切にしています。無論、毎月の句会開催が俳句上達の原点であることに変りありません。私達が所属する「白木蓮俳句会」は平成29年7月で句会・吟行併せて216回目となります。
 私と俳句との出会いは、昭和34年夏、大学2年の時、新聞への投句
  「貸ボート未来の夢が差し向かひ」
でした。運良く入選採用され初めて掲載されました。その後は学業が多忙?となり、更には社会人となってからも仕事中心の生活が続いたため、俳句とは無縁の日々が続いていました。73才を過ぎようやく俳句を勉強しようという気になり、2年間の通信教育を受講することにしました。終了後、いざ作句を試みると上5・中7迄はどうにか巧くいく感じでも下5がピタリと決まりません。そこで自身の考えで、俳人(芭蕉・一茶・蕪村・子規・虚子)、更には文士(漱石・鏡花・荷風・龍之介・万太郎)の句を多く読むことにしました。又、俳句雑誌、朝日新聞・読売新聞俳句欄の俳句を鑑賞する機会を増やしました。その結果、リズム感が良くなり、やっとの事で中学生に少し毛の生えた程度の俳句が作れるようになりました。
 「継続は力なり」の言葉を信じ、これからも平易で奥深い俳句を目指し、余生を楽しんでいきたいと思います。


                              
◆次回の定例句会は、8月12日(土)午後1時〜3時40分
               於 高井戸地域区民センター 
 兼題は「暑し・極暑」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「父の日」・当季雑詠で計3句です。




俵木 陶光

・父の日や他人のごとく酒を注
(つ)

岡村 一道

・山並みは卯浪のごとし花林檎


芳村 翡翠

・父の日や海をみてゐる父一人


長岡 帰山
 
・雑踏を一直線にパナマ帽

片山 朝陽
 ・放牧の馬の背光る夏野かな

安西 円覚
 ・父の日やパンダしきりに笹を食む

峯岸 まこと
 
・夕立来る土の匂ひを掻き立てて


中邑 雅子
 ・父の日の電話いつもの声やさし

小林 美絵子

・湾奥
(わんおう)の海を見てゐるアイスティー

坂井 百合子
 
・片付けもままならぬまま梅雨に入る

五井 夢
・父とならぬ君満天の夏の星

浦田 久
・父偲ぶ夕暮れ時の酔芙蓉

堀 秀堂

・父の日や地震雷父の声


山下 天真

・父の日の遅い帰宅に子の寝顔

        
                        

◆<私の一句> 
           
ー俳句とは時空を超える不思議ー  
                    
岡村 一道

 先日梅雨入りの発表が気象庁からありましたが、雨が降る中、庭にあるアメリカ花水木の大ぶりの葉の新緑が一層美しく、見ているうちに不意に五十数年前、姉が神田三崎町の教会でキリスト教の洗礼を受けた情景が脳裡を掠め、一句が心を過りました。
   青梅雨や母音美し老神父  一道
神父が老齢であったかどうかは定かでありませんが、思い出は美化されて心の隅に隠れていて、突然この句として出て来たのです。
 過去、現在、未来が綯交ぜ(ないまぜ)となって十七文字の俳句として飛び出して来るこの不思議なツールを持ち得たことは人生に感謝しています。俳句は私にとって悟空の筋斗雲です。瞬時に私が行きたい時空に連れて行ってくれます。
   次の世の初恋相手星祭  一道
亡き妻の位牌に線香を上げながら悪戯っぽく頭に浮んだ一句です。俳句で詠めば死後の世界も楽しくなってきます。
 この文章をお読みいただいているあなたも俳句という「筋斗雲」を持って楽しい人生を送ってみてはいかがですか。


                              
◆次回の定例句会は、7月8日(土)午後1時〜3時40分
               於 久我山会館  
 兼題は「夏の月」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)
メインメニュー
最新の活動報告
活動報告のカテゴリ一覧
リンク