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活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ


◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「豆飯」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・豆飯や軒うつくしく暮れてゆく       山口 青邨
・蓋取れば湯気もみどりの豆の飯       松本 恒子
・豆飯や小鳥のやうに豆を食ふ        上野 美智子
・空ひろき越後に社の笹粽          森  澄雄
・美しき緑走れり夏料理           星野 立子




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俵木 陶光

・豆飯や平成雨で終りたる


岡村 一道

・今日も炊く新婚の日の豆の飯


芳村 翡翠

・家族皆戦争知らず豆の飯


安西 円覚

・おそらくは十年ぶりの豆ご飯


片山 朝陽

・喉見せてこぼれんばかり燕の子

小林 美絵子

・豆ご飯母は水玉ワンピース


中邑 雅子

・豆飯のおにぎり二つ妻の留守


荻須 節子

・小鳥バス分水嶺は五月晴れ


長岡 帰山

・万緑や中に朱色の五重塔

 
山下 天真

・ブローニュの森の木洩れ日風薫る


山路 久美子
 
・光り満ち風吹き渡る竹の秋
 

菊池 幸

・遠き日の思い重ねし二輪草


坂井 百合子

・夕餉にはまず豆ご飯豆ご飯


堀 秀堂

・豆飯の豆を掴めぬ子供達


村林 小枝子

・香の皿豆飯味噌汁あさの膳


五井 夢

・師の旗をなびかせて行く夏のデモ


浦田 久

・思い出は豆飯炊ぐ母の顔



◆私の一句
    
  雪吊を解かれて松の深呼吸
 片山 朝陽
 
  東京オリンピックを1年後に控えて慌ただしくなってきました。前回は開会式を生で観戦したので今回は男女マラソンを早朝の沿道で観戦しようと考えています。他の競技は全てテレビで観戦予定です。  
私が38才の時、開催されたミュンヘンオリンピックに18名の団体に加わり西ドイツに出向きました。たまたま西ドイツ在住の日本人の友人がおり、私を案内したいとの事でした。団長の特別許可を得て3日間だけ団体と別行動 をとる事になりました。友人の案内の2日目の夕方、フランクフルトの市内のある会社のビルの前に車が50台程長い列を作って並んでいました。友人の話では、奥様連中がご主人を迎えに来ているのだという事でした。主人は夕方5時までは会社のもの、5時以降は私のものという妻の考えに基づく日常の光景との事でした。私はこの話を聞いて以降、日本においても色々な物事を判断する上で大変役立つ経験となりました。
 
 月刊誌「銀座百店」に投稿入選した句

   朝市や露の宿りし野菜買ふ
   ワイパーの力出し切る梅雨深し
   パントマイムの眼(まなこ)うごきて秋暑し
   盲導犬牡丹のそば歩を緩め
   大泣きの目出度き稚(やや)の初湯かな
   秋風に老犬しっぽもて答ふ      
   
◆次回の定例句会は、6月8日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「入梅」・「当季雑詠」の3句提出
                               
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654
◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・4月の作品の紹介
・4月の兼題は、「蝶」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・おんひらひら蝶も金毘羅参りかな      小林 一茶
・日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり       松瀬 青々
・方丈の大庇より春の蝶           高野 素十
・蝶墜ちて大音響の結氷期          富沢 赤黄男
・てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った   安西 冬衛
・日本語をはなれし蝶のハヒフヘホ      加藤 楸邨



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俵木 陶光

・山頂を離れし胡蝶一直線


岡村 一道

・機関車の鋭き笛や猛き蝶


芳村 翡翠

・てふてふが遠足の子のあと先に


安西 円覚

・約束のやうに蝶来ぬ寛永寺


片山 朝陽

・百年の瘤
(こぶし)の力花に葉に

長岡 帰山

・蝶ふたつ牛の鼻面
(はなづら)舞ひ遊ぶ

山下 天真

・人声は遠くかすかに山ざくら


小林 美絵子

・寺町は空広き町初つばめ


中邑 雅子

・蝶の旅この海峡を越へむとす
 

坂井 百合子

・まとひ付く蝶よあなたは誰ですか

 
荻須 節子
 
・警笛が遠くで鳴りし蝶の昼
 

菊池 幸

・牛の背に日向ぼっこの黄蝶かな


山路 久美子

・訪
(おとな)ひ遊ぶ君が墓前に蝶の舞ひ

堀 秀堂

・使者の蝶庭ひと巡りして去りぬ


浦田 久

・蝶の昼花に飛び交ひ天空へ


五井 夢

・たねまいた ちょうちょ咲いたと指さす子


村林 小枝子

・花くぐり花をくぐりて神田川


篠 幹子

・花吹雪蝶の舞うのを見るようだ


◆私の一句
    
底冷えに鑑真和上目を瞑
(つむ)
          
芳村 翡翠   
奈良に行くと唐招提寺という壮麗なお寺があります。そこに国宝である日本最古 の肖像彫刻があります。鑑真和上(がんじんわじょう)の坐像です。目を瞑られ 結跏趺坐を組まれ、掌は法界定印をむすんでおられます。目を瞑ってというよりは、 すでに盲いられたお姿なのですね。
鑑真和上は唐の揚州に生まれ、14歳で出家し、洛陽・長安で修行を積み、713年に故郷の大雲寺に戻り、江南第一の大師と称されました。
天宝元年(742)、第9次遣唐使船で唐を訪れていた日本人の留学僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意。その後の12年間に5回の渡航を試みて失敗、次第に視力を失うこととなりましたが、天平勝宝5年(753)、6回目にして遂に日本の地を踏まれました。
以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。日本に仏教の教えを伝えるために決死の覚悟の行動なのでした。なぜ他国である日本にそれほどの苦難を越えて尽くされたのか驚くばかりです。
和上が目を瞑られたのは底冷えのせいではないでしょう。しかし、私には底冷えの厳しさの中の和上の目を瞑られた坐像をみる時感動を覚えるのです。
                             
   
◆次回の定例句会は、5月11日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「豆飯」・「当季雑詠」の3句提出
                               
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654
◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・3月の作品の紹介
・3月の兼題は、「花冷」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・満月を上げて八分の花の冷え    森 澄雄
・花冷や箪笥の底の男帯       鈴木真砂女
・手袋の指先ふかき花の冷      田辺香代子
・花冷の修羅の調停成りにけり    市橋 千翔
・花冷の紅ひきなほす逢瀬かな    立花 波絵
・野点前ことに花冷え志野茶碗    松本 恒子



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俵木 陶光

・花冷や波に乱れし都鳥


岡村 一道

・水温む絶滅危惧のチンドン屋


芳村 翡翠

・静かなる花冷えの街通り過ぎ


安西 円覚

・花の冷え眼鏡のくもり拭きにけり


片山 朝陽
 
・床屋出で余寒首筋走りたる


長岡 帰山

・花冷や優しく抱いてくれないか


中邑 雅子

・刀剣の「複製」とあり花の冷え


小林 美絵子

・花の冷え京の四条の串だんご


坂井 百合子

・花冷えのライトアップや人の波
 

五井 夢

・花冷えやゴディバのチョコの流し目よ

 
山下 天真
 
・白熊の剥製の目に余寒あり
 

浦田 久

・花冷えや開花宣言待ちこがれ


堀 秀堂

・花冷えに甘味処で暖をとり


関口 静安

・老桜コーラスの美しハーモニー


菊池 幸

・春水やさらさらさらと信濃川


荻須 節子

・落椿記憶の君はそのままで


山路 久美子

・花冷にふと寄り添ひて夜の道


村林 小枝子

・花冷えの川沿いの道花菜道



◆私の一句
  花冷えや我が平成も長かりし
俵木 陶光

64年間激動の連続であった「昭和」から、「平成」に代わる時も様々なことがあった。
 昭和63年9月、昭和天皇の病状が悪化して、皇居前には見舞いの記帳所が設けられていた。当時K女子大学の教務課長でもあった小生は、校舎毎に放送係を決め、こんなメモを渡していた。
 「天皇陛下は本日〇時〇分崩御されました。謹んでお知らせいたします。本学においても深く哀悼の意を表するため、本日と明日の授業を休講といたします」。
 大学祭の時期でもあったので、学生課は「ことが起った場合」として玄関や校外の装飾は取りやめていた。実際に昭和天皇が崩御されたのは1月7日、、冬休み中だったので学内の放送はなかった。テレビで知ったわけであるが皇居前には弔問の記帳所ができていた。昭和1ケタの小生にとっては胸にじんと来るものがあったので直ぐに出かけて記帳所の列に加わった。東京駅に戻ってくると早くも朝、毎、読、東京、日経など16ページにも及ぶような特集記事の夕刊が配られていたのですべて手にした。新しい年号の「平成」の文字も大書されていた。
 当時は教務課にいたが、その後、学生課、就職・進路課なども経験し平成9年定年退職した。合計40年のうち、入学試験関係、教授会対応、卒業判定、文部省対応の事務処理等色々大変であった。
 一例をあげると、ある科目の入試問題担当者が途中で入院してしまった。入試問題の印刷所から戻って来た校正日、すべての科目の教員たちの校正が終ってから八王子の病院まで、学校の車で駆けつけ病室で校正の終るのを待ち、付き添いの教員と学校まで戻り金庫に納め夜中に帰宅したことなど。全体では2学部、短大2学科の試験、合格発表等々10日ばかり学校近くの旅館に泊り込んでいた。その他夜間部、別科の処理なども行なった。受験生が一気に増えた頃は特に大変であった。
 一方、俳句の方は、昭和47年頃、大学の職員の中から俳句の同好会が生れて、1年後には立派すぎる合同句集が出来上った。その他の句会を含めると今まで14冊(平成に入っては10冊)の合同句集が生れた。その中からいくつかの句を並べてみた。

   ・卒業子去り講堂は椅子ばかり    陶光
   ・夏蝶のひらり合掌造りかな     
   ・女傘させばまばゆき送り梅雨    
   ・白シャツをかけてハンガー空を飛ぶ  
   ・カステラのごとき小春の午後となる 

 最近は杉並区内の老人ホームでも俳句会をやっている。
その中でこんな句も、
   ・手に受けて水のやはらぎ春近し  より子(101才)
 さて平成の次は?気になる字だけは御免被りたいが。
   ・なつかしき平成さよなら春惜しむ  陶光
                      
                           
   
◆次回の定例句会は、4月13日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「蝶」・「当季雑詠」の3句提出

                                
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・2月の作品の紹介
・2月の兼題は、「立春」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・鳩鳴いて烟の如き春に入る     夏目漱石
・オリオンの真下春立つ雪の宿    前田普羅
・さざ波は立春の譜をひろげたり   渡辺水巴
・山の音山の香春の来つつあり    黒木野雨
・制服のわっと春立つ匂ひかな    橋本千代子
・春立つや雪ふる夜の隅田川     角川春樹



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俵木 陶光

・嬰児はととととととと春になる


岡村 一道

・立春の街あとにする昇降機


芳村 翡翠

・立春の闇に吸はれし川の音


長岡 帰山

・雪消へてごつんと春につき当たる


片山 朝陽
 
・シャガールの青のつぶやき春の宵


安西 円覚

・立春や加賀を周遊レンタカー


山下 天真

・指で割る薄氷
(うすらひ)鳥にせがまれて

浦田 久

・釣天狗道具揃へて春の夢


堀 秀堂

・立春や八十路揃ひてカラオケへ
 

小林美絵子

・丸い頬「ん」って振り向く春隣
 

坂井 百合子
 
・春立ちて光あふるる車窓かな
 

中邑雅子

・寒明けて潤み初めたる空の色


五井 夢

・強風にたわむ老木春幾重


菊池 幸

・木々渡る風の香りや春来たる


村林 小枝子

・菜の花や近づく送迎シルバー車


荻須 節子

・バス停に話はずみて春立ちぬ


山路 久美子

・雪雲を纏ひて眉の月沈む




◆私の一句
  
この道は 先師の夢の枯野かな                       
山下 天真

 これは芭蕉の夢であり、私の夢でもあります。私は10歳の頃、父の供で八王子の丘陵を歩いている時に見た雑木林の風景を今も鮮明に記憶しています。青空に伸びた枯野を美しいと感じ、人にも家族にも語る事無く心の片すみに仕舞い込んでいました。
こんなひねくれた性格は、古希になった今も変わらないようで、華美なものには全く興味が無く、花は控え目にさり気なく咲くのを好み 、八重よりは一重、桜なら山ざくら、椿は侘助 、このように質素な日本の自然への思いは、年々深まるばかりです。そこには他を押しのけて自己主張するのではなく、全てを受け入れる優しさがあると思います。それが日本の風土ではないでしょうか。
私は俳句の経験が浅いのですが、40年程前から縁あって坐禅を続けています。臨済宗、曹洞宗二つの在家禅を経て、生涯の師と仰ぐ井上義寛老師と出会いました。老師は曹洞宗の住職のみならず、参禅弁道を熱心に指導されていました。禅宗の坊さんと坐禅、当然の事と思われるでしょうが、当時の私は僧堂に仏法ないとさえ思っていました。でも初めてお会いした瞬間、この人は本物と感じました。
それから老師の元に通い詰め、坐禅はもとより日常生活のあり様など多くのことを学びました。ある時老師と二人になった時、師が 芭蕉の古池や蛙飛び込む水の音 閑さや岩にしみ入る蟬の声の2句を示し、「古池 」「岩 」が分かるといいですねとおっしゃいました。師匠も私も俳句とは無縁のころです。曹洞宗には公案の形態はないのですが、日常生活の全てが公案と言っても過言ではありません。これは奥の深い公案です。
芭蕉句集には、古池 の句以降に名句が数多く残されていると思います。このことを師匠に尋ねる機会なく、平成25年に義寛老師は遷化されました。

                           
   
◆次回の定例句会は、3月9日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「花冷」・「当季雑詠」の3句提出


                                  
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「初雪」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・闇の夜の初雪らしやぼんのくぼ   一茶
・うしろより初雪降れり夜の町    前田普羅
・初雪や外出の刻せまりつつ     星野立子
・今朝は初雪ああ誰もゐないのだ   太宰 治
・はじめての雪闇に降り闇にやむ   野沢節子
・新雪の蔵王瑠璃光浴びて聳つ    小倉英男


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俵木 陶光

・初雪や靴とんとんと踏みならし


岡村 一道

・夕刊のポストにポトリ日脚伸ぶ


芳村 翡翠

・初雪や屋根にうっすら昼の月


安西 円覚

・憚
(はばか) りへ十歩あまりの寒さかな

長岡 帰山

・雪掻きの音にはじまる朝
(あした) かな

片山 朝陽
 
・初雪や思わぬ一句授かりし


山下 天真

・寒の入り連山夕陽を羽織るかな


浦田 久

・初雪に慌てて羽織るちゃんちゃんこ


堀 秀道

・白雪を映してゆるる逆富士
 

中邑 雅子

・約束の橋のたもとや風花す
 

小林 美絵子
 
・わたしの記憶君の記録や細雪


坂井 百合子
 
・初雪や窓辺に並ぶ子らの顔
 

五井 夢

・初雪の予報に霞む薄衣とも


村林 小枝子

・初雪やうっすら白き銀閣寺


菊池 幸

・なづな粥塩振る母を間の当り


荻須 節子

・初雪の窓にはりつく生徒たち


山路 久美子

・ビル狭間切り落しの空冬夕焼





◆私の一句  
                           
蛇口から二三滴落ち春眠し
 荻須 節子

                        
2017年のNHK全国俳句大会で入選した句です。

  昔みた真鍮の蛇口。しっかり締めたはずなのに、少しずつ水がたまってそれが玉になり蛇口から落ちそうで落ちない。しかしついにぽったん。また少しずつの水が玉になり、こらえきれなくなって、ぴったん。柔らかな春の日のなかで定期的にあるいは不定期に落ちる水。「蛇口」という字もなんだかなまめかしく、使ってみたいと思いました。

カルチャーセンターの講座仲間で「ネット句会」をはじめたのは2016年2月のことでした。はじめ講座後の課外授業と称した打ち上げのとき、20年以上続いている講座の初回からのメンバーで塾頭と呼ばれるHさんから携帯メールの句会をやらないかとお誘いを受けました。Hさんと、句歴10年ほどのM子さん含め6人で発足予定でしたが、講座の新年会で呼びかけたところ、あっというまに20人近くの希望者が集まり、そのほとんどが初心者という状況でスタートしました。毎月25日までにHさんあてに投句します。その翌日にはHさんから投句一覧が送られてきます。一覧から4句選句そのうち1句特選で選句理由も添えて、翌月2日までにHさんにメールします。翌日の3日には集計されてHさんから会報というかたちで選句結果とコメントが送られてきます。
 10年ほど前に買ってはみたものの、2、3度開いてみただけで終わっていた「歳時記」を引っぱりだし始めた俳句でしたが、季語、切れ字、三句切れだのとさっぱり分からず、見様見真似の作句です。それは今でもちっとも変りませんが、
1年以上たった時、Hさんからの会報に「NHK全国俳句大会」に応募してみましょう。とコメントがありました。が、わたしにはとてもとてもそんな段階ではありませんでした。
「NHK全国俳句大会」の応募締切間際の講座後の打ち上げで、同じ受講生の一人から「NHK全国俳句大会」に応募する? と聞かれたときに、「しない、応募用紙もないから……」と答えたわたしに対し、Hさんはそのやり取りを聞いていたようで、ちょっとシワの寄った応募用紙を慌てて鞄からとり出して渡してくれました。
せっかくもらった応募用紙ですから勇気を出して2句投句してみました。そのうちの1句が掲句です。

今でもガラケーで続けている「ネット句会」です。
文法を勉強したくて、ネットで見つけた「白木蓮俳句会」に飛び込みで参加さていただきました
どうぞよろしくお願いいたします。


   
◆次回の定例句会は、2月9日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「立春」・「当季雑詠」の3句提出


                                  
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)
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