活動報告 - 最新エントリー
◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。今回も新しい方の投句がありました。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・12月の作品の紹介
・12月の兼題は、「百合鷗・都鳥」・当季雑詠で計3句です。
俵木 陶光
・三日月の見守る「武蔵」最期かな
岡村 一道
・虎徹今静かに眠る冬日かな
芳村 翡翠
・乱舞する青のキャンバスゆりかもめ
峯岸 まこと
・多摩川の先に遠嶺都鳥
安西 円覚
・五線譜に不明な音符冬の蠅
片山 朝陽
・燃え尽きるとき女優にも紅葉にも
長岡 帰山
・ナホトカへ船出の港ゆりかもめ
中邑 雅子
・華やかに客船入港冬鷗
小林 美絵子
・呼びかけに返事をするか百合鷗
坂井 百合子
・佐賀錦織り散らしたる山もみじ
五井 夢
・都鳥黒波ラッシュに浮き沈み
浦田 久
・岩手富士抱きし白鳥乱舞かな
堀 秀堂
・高千穂の御神楽魅入る秋の宮
山下 天真
・百合鷗北の便りは穏やかに
村林 小枝子
・万両は僧侶の如く慎ましく
寺崎 由岐子
・からっ風りんごのようなほっぺの子
◆<蕪村の詩について> 俵木 陶光
与謝野蕪村は昨年生誕三百年の年であった(忌日は陰暦12月25日)。大阪から20才頃、江戸に移り俳句と絵画をしながら生活し茨城の結城に居を移し、東北にも旅をしている。その後京都、丹後の与謝にも住み、「与謝」と姓を名乗ってゆく。漂泊の人でもあった。
結城時代には多くの俳人達と連句で交友を広め早見晋我(北寿)とも深く交わっていた。彼の死の知らせを受けてこの40才以上も年上の友を悼む詩を作っている(一部割愛・蕪村30才)。この詩が世に知られるようになったのは、これより半世紀後、蕪村没後であった。
<北寿老仙をいたむ> 蕪村
君あしたに去ぬゆうべのこころ千々に
何ぞはるかなる
君をおもうて岡のべに行きつ遊ぶ
岡のべ何ぞかくかなしき
蒲公の黄に薺(なづな)のしろう咲きたる
見る人ぞなき
雉子(きぎす)のあるか ひたなきに鳴くを聞けば
友ありき河をへだてて住みにき
へげのけぶり(注1)のはと打(うち)ちれば西吹く風の
はげしくて小竹原(をざさはら)真(ま)すげはら
のがるべきかたぞなき
友ありき河をへだてて住みにき
今日はほろりとも鳴かぬ
君あしたに去ぬゆうべのこころ千々に
何ぞはるかなる
(注1)へげのけぶり=変り果てた煙
蕪村はまた画家としても高く評価され、池大雅の「十便図」とともに「十宣図」で、また「夜色楼台図」が国宝となっている。その外に六曲一隻の「奥の細道図」や「鳶鴉図」なども。
ここで蕪村の代表的な句を挙げてみたい。
・鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな
・夏河を越すうれしさよ手に草履
・月天心貧しき町を通りけり
・老が恋わすれんとすればしぐれかな
・春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな
・なの花や月は東に日は西に
・しら梅に明(あく)る夜ばかりとなりにけり
◆次回の定例句会は、1月21日(土)午後1時〜3時40分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「雑煮・喰積(くいつみ)」当季雑詠で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090-3145-2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

2016年12月3日(土)15:00〜16:30 セシオン杉並 3階 集会室で、
平成28年度の公開学術講演会を、杉並区教育委員会の後援のもとで開催しました。
今回は「オリンピックの政治経済学」と題して、
工藤裕子・中央大学法学部教授からお話しを伺いました。
会員の他、区の広報等を見てかけつけた一般区民の方々も大勢集まり、
盛況な会となりました。


講演会の後、会員だけでの記念撮影。
それから、会場を同施設2階のレストラン「ノンノン」に移して、
会員忘年会を行い、一年間の労をねぎらい合いました。


(事業委員会)
今年初めて「落ち葉感謝祭」に当支部が参加しました。(11月26日)これは、杉並区役所みどり公園課北公園緑地事務所が主催です。阿佐ヶ谷・中杉通り、蚕糸の森公園、大田黒公園、塚山公園などで、落ち葉をごみとしないで自然の物質循環に戻していこうという「みどりのリサイクル」の考え方のもとに落ち葉掃きを行なう催事です。誰でも参加できます。当支部は「阿佐ヶ谷・中杉通り」の落ち葉掃きを行いました。約1時間の掃き作業で45リットルの8袋に溜まった落ち葉は阿佐ヶ谷けやき公園の落ち葉溜めに収納されました。




(ボランティア委員会)
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(ボランティア委員会)
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11月19日(土)西荻・西武沿線地区「紅葉を見る会」を催しました。
朝からの雨も止み、午後2時30分より4時まで井の頭公園の池の周りを散策しました。午前中の雨に打たれて木々の紅葉・黄葉がまた違う美しさを醸し出していました。懇親会は4時から6時まで皆楽しく談笑し盛会でした。
参加者9名(懇親会のみ2名/高嶋氏、太田氏)。記 安西
朝からの雨も止み、午後2時30分より4時まで井の頭公園の池の周りを散策しました。午前中の雨に打たれて木々の紅葉・黄葉がまた違う美しさを醸し出していました。懇親会は4時から6時まで皆楽しく談笑し盛会でした。
参加者9名(懇親会のみ2名/高嶋氏、太田氏)。記 安西
◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。今回も新しい方の投句がありました。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、「秋(後半)」・当季雑詠で計3句です。
俵木 陶光
・秋風やベンチの上の紙コップ
岡村 一道
・鴨供に白鳥ボート水戸の湖(うみ)
芳村 翡翠
・いつしかに忍びよる齢(とし)秋の暮れ
峯岸 まこと
・望の月さざ波煌めく近江の海
安西 円覚
・揺るる葉と共に揺るるや赤とんぼ
片山 朝陽
・神の留守大うそを一つついてみる
長岡 帰山
・秋刀魚焼く五臓六腑を煙らせて
中邑 雅子
・散策の終はりししるし草じらみ
小林 美絵子
・酒々(ささ)蔵の一本柱菊日和
坂井 百合子
・ひよどりの声吸い込みて空青し
五井 夢
・万葉(ばんよう)に白光照り映え秋駆ける
浦田 久
・秋冷や肩すぼめ見る温度計
堀 秀堂
・陸蒸気唱歌のリズム秋駆ける
関口 静安
・鮮やかや見渡す山と柿落葉
山下 天真
・一椀の茸に森のけはひかな
村林 小枝子
・秋深く部屋に戻せし鉢の列
寺崎 由岐子
・ながれゆく秋の夕暮あかね雲
◆<武蔵国分寺 吟行記> 安西 円覚
雲一つない良い天気の冬の吟行会は、10時30分、西国分寺駅からスタートし、20分ほど歩き先ず立ち寄ったのは国分寺薬師堂だった。武蔵国分寺の創建は天平勝宝2年(750年)頃と言われていますが、元弘3年(1333年)「分倍河原の戦い」で焼失した。
翌々年、新田義貞により薬師堂が再建され、安永4年(1775年)、現在の場所に建て替えられた。安置する薬師如来坐像は国の重要文化財である。
鵯(ひよどり)の鳴き交わしゐる薬師堂 陶光
仁王門は宝暦10年(1760年)頃の建立。仁王門には、何故かミツバチの巣が有り十匹以上飛びまわっていた。
仁王像冬みつばちと戯れり 百合子
蜜蜂にしたはれをりし仁王門 陶光
小六月何を睨むか阿吽象 円覚
冬日漏れ石段下る薬師堂 一道
武蔵国分寺跡資料館で、依頼していたボランティアのガイド2名と落ち合う。出土品や当時(750年頃)の人々の生活ぶりの解説を聞く。出土品の中に何種類かの瓦(重そうな)が幾つも展示されていた。漆も頻繁に使われていたようだ。
天平の香り漂ふ秋日かな 朝陽
国分寺崖線の下から流れ出た湧水を見ながら万葉植物園に入る。万葉集に歌われた160種の植物が例歌とともに展示されている。
湧水や落葉流せり武蔵国 天真
万葉園枯木枯草和歌詠みぬ 一道
そこより2〜3分で武蔵国分寺跡 金堂・七重塔跡に着く。741年、聖武天皇は鎮護国家を祈念して、諸国に国分寺を建立するように命じた。武蔵国分寺跡と関連する遺跡は、東西1.5km、南北1kmに及び、諸国の国分寺跡と比べ規模が大きく、歴史的にも重要なことから大正11年に国史跡に指定された。
七重塔鎮護台地の秋の草 秀堂
天平の礎石に座して小春かな 百合子
ガイドの丁寧な解説により、天平の国分寺跡がより現代に蘇ってくる錯覚に皆陥ったようでした。
けやき落葉天空に舞ふ国分寺 陶光
約2時間余りの散策の後、句会場の駅前の「いずみホール」へ戻り日暮れの5時まで句会を行った。その後、荻窪駅前の一軒に立寄り反省会となった。
◆次回の定例句会は、12月10日(土)午後1時〜3時40分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「都鳥(百合鴎」・当季雑詠で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090-3145-2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)