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活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ


◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・9月の作品の紹介

・9月の兼題は、「爽やか」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・爽やかやたてがみを振り尾をさばき    山口 誓子
・爽やかに山近寄せよ遠眼鏡        日野 草城
・さわやかにおのが濁りをぬけし鯉     皆吉 爽雨
・夕方の顔が爽やか吉野の子        波多野爽波
・爽やかや風のことばを波が継ぎ      鷹羽 狩行
・爽やかに生き冷まじく死なばよし     上田五千石
・二の足を踏んでよろけて爽やかに     小出 秋光         

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岡村 一道

・ククと啼く鳩秋爽の大庇


芳村 翡翠

・爽やかやサーファーの波頂点に


安西 円覚

・爽やかや頂上で飲むハイボール


片山 朝陽

・爽やかにエプロン姿の厨かな


堀 秀堂

・爽やかな渓谷の味バーベキユー


小林 美絵子

・離島から進学する子白桔梗


中邑 雅子

・訪ね来て巨樹の声聴くさやけしと

 
坂井 百合子

・子らの寝てさやけき夜を独り占め


村林 小枝子

・爽やかな風は吹けどもなほコロナ


五井 夢

・雲立ちぬ夕陽に爽やけき川面風


菊池 幸

・路地裏の暖簾をゆらす風さやか


荻須 節子

・ホコ天の銀座通りをやんま飛ぶ


山路 久美子

・十六夜を待ちわび居るか星二つ


尾崎 すず野

・台風の目の中にゐて小豆パン


吉野 かおる

・ピッタリの靴を見つけし穴まどい




 
◆次回の定例句会は、10月10日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
兼題は、「蓑虫(みのむし)」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・8月の作品の紹介

・8月の兼題は、「茗荷の子」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・日は宙にしづかなるもの茗荷の子    大野 林火
・朝市や地べたに盛りて茗荷の子     西山 誠
・茗荷の子くきと音して摘まれけり    藤木 俱子
・茗荷汁にうつりて淋し己が顔      村上 鬼城
・飽食の果ての一菜茗荷汁        野見山ひふみ 
・茗荷汁ひらきなほりし物忘れ      村田 佳寧子
・飼猫をほうと追ひやる茗荷採り     藤田 黄雲


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俵木 陶光

・夏惜しみ山を見てゐるウイスキー


芳村 翡翠

・こりや何よ子に問われたる茗荷の子


安西 円覚

・ママチヤリのぶいぶい行くや大西瓜


片山 朝陽

・かぐや姫探す眼や月涼し[size=large]

堀 秀堂

・茗荷の子摘む母の背目に浮び


小林 美絵子

・星々が等しく照らす茗荷の子


中邑 雅子

・茗荷の子摘みてこだわりの酒酌まむ

 
坂井 百合子

・巣立つ子を見送り刻む茗荷の子


村林 小枝子

・焼茗荷コバルト広き今日の空


五井 夢

・半夏生総苞
(そうほう)映せる手鏡前に

荻須 節子

・白絣パイプ銜えて地下のバー


山路 久美子

・夕間暮土撫でさがす茗荷の子


尾崎 すず野

・自転車の少年唄ひつつ晩夏


吉野 かおる

・籐椅子に夢の続きを託したり




 
◆次回の定例句会は、9月12日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
兼題は、「爽やか」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・7月の作品の紹介

・7月の兼題は、「梅雨一切」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ   日野 草城
・ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき   桂 信子
・抱く吾子も梅雨の重みといふべしや   飯田 龍太
・梅雨の崖富者は高きに住めりけり    西島 麦南
・梅雨霧を見てゐていつか包まるる    稲畑 汀子 
・梅雨鴉つばさわすれてあるきけり    森川 光郎
・くるぶしをかさかさ鳴らす母の梅雨   宇多喜代子


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俵木 陶光

・万葉のさ百合ささ百合夕茜


岡村 一道

・古き家
(や)に遊女と住むや梅雨菌
(きのこ)

芳村 翡翠

・かく降りて男梅雨とは言い難し


安西 円覚

・大阪に文楽観たり月見草


片山 朝陽

・どこからか聞こゆ賛美歌梅雨晴間


堀 秀堂

・テレワークめっきり減った梅雨の傘


小林 美絵子

・ていねいな絵本読む声梅雨の星


中邑 雅子

・解けぬまゝのクロスワードや梅雨ごもり

 
坂井 百合子

・梅雨晴れや欄干いっぱいに干す


村林 小枝子

・梅雨晴れに毛虫が孫の腕を刺す


五井 夢

・梅雨自粛足をとられて薯
(いも)
のつる


荻須 節子

・昼休み校長が餌やる金魚


菊池 幸

・面影の遠くなりたる盆の月


山路 久美子

・多摩川のあふれんばかり男梅雨


尾崎 すず野

・ほうたるを見し夜は水のごと眠り


吉野 かおる

・水玉の傘を選びし梅雨の朝




 
◆次回の定例句会は、8月8日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
兼題は、「茗荷の子」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

※ 新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除になり杉並区の施設が使えるようになり、3・4・5月休会していました句会がようやく開催できるようになりました。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・6月の作品の紹介

・6月の兼題は、「水中花」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・水中花にも花了りたきこころ      後藤 比奈夫
・水中花濡れてゐるとは思はれず     保坂 伸秋
・水中花恋に散りたきときもあり     栗山チヨコ
・いきいきと死んでゐるなり水中花    櫂 未知子
・水といふ美しき檻水中花        櫨木 優子 
・水中花窓側に海の色溶く水中花     石崎 径子
・水中の全き晴や水中花         嶋田 麻紀


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俵木 陶光

・お勝手に遺品となりし水中花


岡村 一道

・白秋のコレラの思ひ遠花火


芳村 翡翠

・水中花咲いて今夜はもう寝よう


安西 円覚

・富士山の天然水や水中花


片山 朝陽

・泡一つ吐きて納まる水中花


堀 秀堂

・水中花ひらきしコップ余すなく


小林 美絵子

・欲しいのはわずかな揺らぎ水中花


中邑 雅子

・水中花水の中にて水を欲る
(ほる)
 
坂井 百合子

・水中花あの日の母の若さかな


村林 小枝子

・水中花亡き友と見しガラス越し


五井 夢

・水中花時は原始ぞ水天彷彿
(すいてんほうふつ)

荻須 節子

・帽子屋のウインドの隅水中花


菊池 幸

・薄墨の雲見え隠れ梅雨の月


山路 久美子

・水中花母にねだりし幼なき日


尾崎 すず野

・終末のほとり菩提樹花咲け




 
◆次回の定例句会は、7月11日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
兼題は、「梅雨一切」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・2月の作品の紹介

・2月の兼題は、「寒一切」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・川波の手がひらひらと寒明くる     飯田 蛇笏
・われら一夜大いに飲めば寒明けぬ    石田 波郷
・盆地は灯の海山脈は寒茜        福田 甲子雄
・寒鴉老太陽を笑ふなり         小澤 實
・水滴の天に余寒の穴ひとつ       上田 五千石  
・寒の水飲み干す五臓六腑かな      細見 綾子


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俵木 陶光

・寒明の港に船の戻りけり


岡村 一道

・江ノ島を攻める寒波ときの声


芳村 翡翠

・拍子木の高く響ける寒九かな


安西 円覚

・寒明けぬ寅さん上映船の中


片山 朝陽

・句心は冬眠中と伝へけり


堀 秀堂

・寒風の入浴延々猿一家


小林 美絵子

・冬萌や海みつめ朽ちトーテムポール


中邑 雅子

・救急車の音近くにて止む霜夜かな

 
坂井 百合子

・寒明けと言えど眼球しみる朝


村林 小枝子

・寒の朝室外機に寝る黒猫


五井 夢

・闇深深
(しんしん)星座教えし寒の子や

荻須 節子

・寒椿古民家カフェの柱傷


菊池 幸

・静寂を切り裂く竹刀寒稽古


山路 久美子

・寒晴や開港の街汽笛鳴る


吉野 かおる

・やうやうに氷張りたる今朝の庭


尾崎 すず野

・オリオンの一つが暗し豆を撒く





◆「私の一句」

木枯の夜更けて止みし黄泉
(よみ)の国  陶光

光と音のない世界は何とも恐ろしさを感じる。密会の時はいざ知らず、太古の時は更に強く感じたに違いない。
 当時、中学生の娘と夜の軽井沢の繁華街を散策していた時、気がついたら娘の姿が見えなくなっていた。あたりを必死で捜したが見当らず途方に暮れてしまった。ひとまず宿泊していた学生寮に戻って捜索願いを出さなければと思って急いで帰った。寮までの道は所々電灯はあるものの人家は殆んどない暗い長い夜道である。ところが部屋に戻って見ると娘が平気な様子でいた。力が抜けた思いであった。ちゃんと昼間歩いた道を記憶していたのだ。
 ふと、高浜虚子の「黄亀子擲(なげう)つ闇の深さかな」を思いだした。石ころを投げたわけではなかったのだ。夜中に雨戸を開けてみると外は真の闇であった。


 
◆次回の定例句会は、3月14日(土)13時〜15時40分
               於 久我山会館
兼題は、「春泥」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654
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