活動報告 - 俳句同好会  (H.23.12.10)  No.22

俳句同好会  (H.23.12.10)  No.22

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2011-12-12 13:07
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。

・12月の作品の紹介
・12月の兼題は、冬めく・石蕗(つわ)[の花]です。

◎岡村 一道


・冬めくや永代橋に江戸の風

・逆縁の母の面影石蕗(つわ)の花


◎芳村 翡翠

・静かなるひと日でありし石蕗の花

・日翳れば一気に冬めく駒ケ岳


◎浦田 久

・被災地に孤高の姿つわの花

・つわ咲きて苔むす庭の光かな


◎俵木 陶光

・石蕗の花石垣のみの天守閣

◎山口 月山

・鳴き竜のひびき鋭く冬めきて

◎中邑 雅子

・石蕗の花日だまり多き屋敷町


◆<俳句の寸景>  句碑二つ
     俵木 陶光

 先日106歳の叔母を施設のホームに見舞った帰り、日高市の高麗神社へ寄った。そこには句碑があった。
 ・引獅子や昏れをうながす笛と風   加倉井 秋を   
  獅子舞は正月の季語で一軒一軒廻るのを言うが、この獅子は秋祭りの獅子舞である。引獅子とは引鶴と同じ趣旨で、獅子舞の一行が神社を出て練り歩き、夕方になって再び神社へ戻ってゆくのである。また、昏れをうながす、と倒置法を使ったところに深い味わいがある。でっぽこでっぽこと腹に括った小さな太鼓を打ちながら3頭の獅子を中心に戻ってゆく一行をいつまでも見送っていると寂しさが増して来る。また下五の笛と風は、普通だと、笛太鼓、となるところであるが風としたところで、笛の音が風に流されてゆくのを感じさせる。
 ここを辞して飯能市へ出た。戦前、小学校の入学式が終って担任の先生に連れられて行った産土神の境内にも友人の父君の句碑がある。
 ・稲架取れて野に幻想の獅子の笛   吉良蘇月
稲架(はざ)とは刈り取って稲束を干すための棒組みである。収穫が終ると感謝祭の秋祭である。その村や田にも獅子舞が廻るのである。この句碑の除幕式に招かれて神社の境内で獅子舞を見た。
 ・獅子舞ふやばちを掲げし秋の天   陶光

           

◆<俳句と羊羹との出会い>    俵木 陶光

 今年4月の、このホームページの「私の一句」欄に
  ・此の岸も彼の岸もいま花の雲    山口月山
が掲載されました。このホームページを名古屋の「御菓子司・美濃忠」方の目にとまり、来年の宮中歌会始めの勅題「岸」に因み、勅題羊羹「岸」として売り出すことになりました。その後句会でこの羊羹を味わうことになりましたが、勅題羊羹に相応しい上品な味でした。月山さんの俳句がこの羊羹と共に評判になることでしょう。
  なお、岡村一道さんも「お〜いお茶」の伊藤園のボトルに数回作品が紹介されています。 羊羹とお茶と俳句、合うのかも知れません。
 またこれとは別に芳村翡翠さんの句に「あの世ともこの世ともなく遠花火」がありますので付記しておきます。


◆次回の句会は、1月14日(土)1時半より4時
会場は、久我山会館第一集会室です。
兼題は、初湯(初風呂)・(箱根)駅伝です。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
                 TEL 042−675−9449
                 携帯  090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)

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