活動報告 - 俳句同好会  (H.23.4.15)  No.14

俳句同好会  (H.23.4.15)  No.14

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2011-4-24 12:37
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の2〜3名の作品を紹介いたします。


・4月の作品の紹介
・4月の兼題は、、桜または花です。

◎俵木 敏光(俳号・陶光)

・鯉の背を見せて上水花筏

・ワンカップ飲めば満開花の傘

◎片山 惠夫(俳号・朝陽)

・櫻並木空をかくして暮れにけり

・廃校に残りし櫻三分咲

◎鈴木 操

・鳴きそうな鶯餅を掌に受けて

・体操の指先のばす春の空

◎芳村 重徳(俳号・翡翠)

・黙祷の肩に降りくる桜花

◎長岡 隆司(俳号・帰山)

・満開といふ寂しさや花の昼


<私の一句>     山口 満(俳号・月山)

 四月の定例句会の季題は「桜」であった。
桜と言えば、日本の国花とされている。因みにアメリカでは花水木、イングランドでは薔薇、フランスではアイリス、ドイツでは矢車草、など、いずれも各国の国花とされている。

此の岸も彼の岸もいま花の雲  月山
此の岸は煩悩の岸であり、彼の岸は極楽浄土の岸である。
遠くからの満開の桜の景色は、極楽図を見ているようで、これは、数年前の一句である。
この美しい日本列島は、北から南まで地震列島であることをいまつくづく思い知らされるのである。
去る三月十一日の東日本大震災に、世界中から「日本がんばれ」の支援が送られている。永い間俳句にいそしんでいた私は、その日以後しばらく俳句の発想もスッ飛んでしまった。四月に入ってやっと桜の三句を出句した次第である。その中の一句は、

「地震(ない)の跡桜前線訪ひゆかん」
と記した。いま私のできることは、心ばかりの義捐金ぐらいで、無力さを感ずるばかりである。これは私の簡素な一句であるが、桜前線がこれから東北へ向かって旅を続け、多くの災害を受けられた方々へ、しばしの心に精気と、安らぎを、もたらされることを願うばかりである。

◆今回、横浜への吟行予定でしたが、度重なる余震のため中止になりました。が、近間に場所(浜田山駅→柏の宮公園→三井の森公園→塚山公園) を移して吟行を実施いたしました。
    
◆次回の句会は、5月14日(土)1時半より4時
 会場は、高井戸地域区民センター(仮設建物)第一集会室です。
 兼題は春愁・新緑です。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
 TEL042−675−9449

文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)


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