活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.30.5.12)  No.99

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.30.5.12)  No.99

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2018-5-28 11:33

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「風薫る」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
        

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・薫風や浅間の煙吹きかはり    野口喜舟
・薫風や老いてもろたふ応援歌   下村ひろし
・薫風や左官のラジオよりバッハ  ふじわら紅沙
・海からの風山からの風薫る    鷹羽狩行
・薫風に水切石のワンツースリー  徳田千鶴子 


俵木 陶光

・遠富士や屋上庭園風薫る


岡村 一道

・薫風に委
(ゆだ)ねて足裏(あうら)砂掴(つか)

芳村 翡翠

・ヨーデルの響く谷間に風薫る


長岡 帰山

・お母さん今年も薔薇が咲きました


片山 朝陽
 ・風薫る見慣れし山の青深む

安西 円覚
 ・万緑の波に埋るる観音像

中邑 雅子
 ・土佐湾の風真っ直ぐに五月かな

坂井 百合子
 
・父の珈琲呼ばれて庭の風薫る

菊池 幸
・蓬摘む故郷はるか遠くなり 
 

浦田 久

・薫風や森林浴に迷い鳩


堀 秀堂

・風薫る小江戸の櫓時の鐘

山下 天真
・山並みを越へし夕焼町包む
                 
五井 夢     
・風薫る町は10時の高齢者

村林 小枝子

・風薫る山のすがたに明日をみる




                          
◆<私の一句>

         

「緑蔭の玉川上水遠き音」
俵木 陶光

 私の住んでいる久我山には二つの川が流れている。神田川と玉川上水である。また今年も6月上旬の土・日には蛍祭があり二つの川の辺は幻想的な夜がやって来る。
 徳川家康の時代になると江戸に急に人口が増え飲料水が必要となり、神田川を初め多くの川が上水道として開発されて来た。神田川は井の頭池が水源で湧水なので飲料水には適していたようだ。それでも更に増加した人口のために大きな事業として玉川上水が計画された。羽村市に流れて来た多摩川をここから分水し、立川、三鷹、井の頭公園に入り、神田川と平行するように久我山を通り江戸を目指して行った。芭蕉が10才ぐらいの頃である。
 玉川上水は人工的河川なので深さは4メートル、流れも早く両岸はつぼ型にえぐれて来るので一旦落ちるとたすかりようがなかった。記録にはこんなことも残っている。
‖臉毅糠永田町小学校の遠足が井の頭公園にあり誤って玉川上水に落ちた生徒を救おうとした松本訓導(先生)が殉職した(大きな記念碑が建っている)。
⊂赦贈横廓、39才の太宰治は三鷹駅前の屋台で知り合った山崎富栄と1年半後近くの玉川上水に入水、6日後に遺体で発見された。6月13日が桜桃忌。遺体が発見された日(6月19日)が近くの禅林寺にて法要。斜め前には森鴎外先生の墓。
その翌年昭和24年、金田一京助の愛嬢若菜さんが25才で久我山の上水に投身自殺され、その後金田一京助建立の水難者慰霊碑がある。それ以降も毎年約10人の投身自殺が記録されている。
 この玉川上水も昭和40年、東村山に浄水場が移るとその役目を終え、現在のような地下4m、巾1〜2mの静かな流れとなり、元のNHKグランド側からは地下に入り、上水緑道などになっている。

 前回の句会に「風薫る芭蕉も好むこみちかな(小枝子)」があり、この近辺にも奥の細道があるとばかりに百合子さんを誘って散策することにした。
 久我山会館から5分も歩くと世田谷区となり烏山寺町となる。大正12年関東大震災で東京の下町の寺院が壊滅し何カ所かに移転し、その一部30近くの寺院がここに集まって来た。喜多川(北川)歌麿、長谷川雪旦、為永春水などの墓も含まれている。寺と寺の間の路地が奥の細道となるわけである。
 奥の細道を抜けた辺に高源院という大きな池のある寺院があり橋を渡って池の中ほどに弁天堂があり池の中には睡蓮科の河骨(こうほね)が沢山黄色い花を咲かせていた。まさに「河骨の金鈴ふるふ流れかな(川端茅舎)の感じである。白木蓮俳句会の吟行でも5年半前に石神井公園の三宝寺池で詠んだ句がある。「河骨のなほ黄を点ず池の冬(陶光)」。ここの池には亀も多く住んでいる。この寺の他に幸竜寺があり、毎年除夜の鐘を突きに行っている。国歌に出て来るさざれ石もある。さざれ石と言えば久我山駅前の石屋の道路側にも置いてある。
 寺町を抜けると一寸した梅園があり、今は梅の実が生っていた。国学院久我山高校の前を通ると玉川上水に突き当たり金田一京助ゆかりのの石碑を見て久我山会館に戻って来た。
 

  

◆次回の定例句会は、6月9日(土)13時〜15時40分
                  於高井戸区民センター
 兼題は、「入梅」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

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