活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.28.8.13)  No.78

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.28.8.13)  No.78

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2016-8-20 17:36

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。今回も新しい方の投句がありました。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「蝉(夏・秋)」・当季雑詠で計4句です。




俵木 陶光

・蝉時雨鎮守の森のしんとして


岡村 一道
・不意に来て蝉の話も聞けと鳴く

芳村 翡翠
・禅寺の経に加はる蝉の声

安西 円覚 
・ブルースを聞き足を組む花カンナ

峯岸 まこと
 ・渓流に竿先撓ひ蝉時雨

片山 朝陽 
・蝉時雨今も玉音胸にあり

長岡 帰山 
・蝉生まる孤独の殻を脱ぎ捨てて

中邑 雅子
 
・血圧計の数値点滅蝉しぐれ

小林 美絵子
・蝉時雨一緒に泣こうかと思う

坂井 百合子
・蝉時雨飯はまだかと子ら戻り

五井 夢
 
・遠雷のうねりや蝉の声静か

浦田 久
 
・蝉時雨森の図書館囲みをり


堀 秀堂
 
・右の耳左の耳か蝉時雨


関口 静安

・奔放に飛ぶ蝶のごと歩みけり


山下 天真

・一葉に蝉殻遺し旅立ちぬ


村林 小枝子

・頭の中に広がってゆく蝉時雨


上村 凱山

・かなかなや救急車の音遠去かる


佐々木 君代
 
・一匹が鳴けばたちまち蝉の森

  
                                   
                                    
◆<私の一句>

 郭公や池の底より聞こえ来し 
    安西 円覚 

 6月26日(日)、西東京白門会の人達と志賀高原に向けて一泊の旅に出かけた。途中、中之条町文化財旧大岩学校を見学。そこに若山牧水の歌碑があった。校庭で遊ぶ子供たちを見て詠んだ一首
  人過ぐと生徒等はみな走せ寄りて垣よりぞ見る学校の庭
 山道を下り初めて見る野反湖に到着。山に囲まれこれぞ自然の中という、静かな静かな印象の湖であった。ここのところの少雨の影響か水面が低下してはいたが。ノゾリキスゲ、駒草が咲き始めていた。
      駒草の咲ける湖静かなり
野反湖から日本国道最高点(2172m)の展望台に着く。眺望は良く遠くは富士山、赤城山、男体山、浅間山まで望めた。鶯が鳴いている。。気温が何と9℃。薄手のジャンパーを持ってきて良かった。田ノ原湿原に。ワタスゲが咲いている木道を散策し木戸池に着く。自然のままの無垢の池の周りでは郭公と鶯が鳴いていた。
 二日目の朝、信州大学志賀自然教育園に入る。ここには志賀高原で3番目に大きな長池がある。ここでも雨不足で水面が低下している。多くの倒木が池のほとりに転がっていた。このあたり、池とか沼が数カ所点在している。縄文時代の動植物の剥製展示展(月ノ輪熊、熊鷹、カモシカ等)を見た。熊が、最近出没したようだ。足跡の写真があった。
 一沼に着く。山の沼の睡蓮の白い花がこの世のものとは思われぬほどの美しさであり蛙も鳴いていた。
     睡蓮やまくなぎ手もて払ひつつ
 そこから約1時間、雷滝に着く。名前の通り、滝音が雷のごとく大きい。落差30m、川幅29m。別名「裏見の滝」滝の裏側から滝を見ることができる。落ちてくる水量が物凄い。よくこんな水量が絶え間なく落ち続けているもんだと思った。久しぶりに滝らしい滝を見た。
     滝の裏わが顔に水はじけをり
ここより1時間で高山村のそば屋へ。昼食後、関越道を帰路についた。
小生の生まれた中野市はこの地域に隣接している。 
こんなに信州の山は木が多く緑が多いことに改めて感じる旅であった。

◆次回の定例句会は、9月10日(土)午後1時〜3時40分
               於 久我山会館   
 兼題は「残暑・秋暑し」・当季雑詠で計4句(欠席投句者は3句)です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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