活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.11.14)  No.69

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.11.14)  No.69

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2015-11-17 11:10

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、「神の旅・神の留守など」・当季雑詠で計3句です。


村林 小枝子 
・紅葉に誘(いざな)はれての神の旅

安西 円覚 
・古池やぬつと顔出す冬の鯉

浦田 久 
・梟の森の暮色や神の留守

岡村 一道
 
・富士山の化粧直すや神の留守


片山 朝陽
 
・御神籤に大吉多し神の留守

五井 夢
・六法の壁高くして神の留守


俵木 陶光
 
・牧水の休む茶店や神の旅

中邑 雅子
 ・山並をひとつ飛びして神の旅

堀 秀堂 
・匂ひして大根煮つけ突いてみる

峯岸 まこと 
・薄墨の挨拶状や神の留守

芳村 翡翠 
・巫女三人笑ひ声たて神の留守

小林 美絵子
 
・ポケツトに焼栗のある薄曇り

坂井 百合子 
・よき縁(えにし) 持ち帰りませ神の留守

山下 天真
 ・大銀杏黄葉(もみじ) にすべてのまれけり




◆<私の一句>            

「麦秋や慰霊の社は深みどり」
    村林 小枝子

  杉並白木蓮俳句会に入会して一年余り、いつも傍にメモを置いて毎月の兼題を静かに考える日々が多くなりました。自然現象や日常の出来事などに気持ちを集中させることの大切さを実感しています。
 私は昭和5年生まれで、小学1年生の七夕の日に日中戦争、5年生の12月に太平洋戦争がはじまり旧制高等女学校3年生で終戦を迎えました。その後6.3.3制が制定され高等学校3年生に進み初の高校卒業生になりました(都立駒場高校)。その後、編物講師となり、長い間指導をして来ました。
 思えば昭和20年敗戦の惨禍からようやく立ち上がり、爾来日本は70年平和を刻み続けて参りました。父が海軍将校でしたため大正12年生まれの兄も同じ道に進み江田島の海軍兵学校に入校、昭和17年の卒業の時は太平洋戦争の真っ只中でした。憧れの遠洋航海は勿論なく直ちに戦艦武蔵に乗り込みましたが、その後武蔵は巨大過ぎて動きが悪いと同型の重巡筑摩に移り昭和19年10月レイテ沖の激戦中、艦と共にフィリピン沖に沈みました。高射砲の指揮をとり最後まで戦ったと聞いております。
 海軍が好きで心身を鍛え勉学に励み海兵入学から卒業まで首席を通し、卒業式には御賜の短剣の御下賜がありました。田結君はガリ勉でなくおおらかで、自由と平和を愛し友人や後輩には自分の特性を生かした道に進んでほしいと唱えていたと聞いてます。
 兄の戦死によって、大切な宝を失った両親の深い悲しみは昭和51年52年と相次いで他界するまで癒えることなく私も今も尚その気持ちに寄り添って暮らしております。
 長い平和を築いた日本で息子達も還暦を迎える歳になりましたが、あの悲しみが再び起こらぬよう賢明な外交と強靭な自衛力で日本の国が世界の中で心地よい存在であることを心から願っています。
                                                      


 

◆次回の定例句会は、12月12日(土)午後1時〜3時40分
                 於 久我山会館    
 兼題は「短日、暮早し」・当季雑詠で計3句です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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