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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.8.9)  No.54

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.8.9)  No.54

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2014-8-26 11:10

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「雲の峰」・「髪洗ふ」です。


俵木 陶光 
・髪洗ひ了へたるまでの一人酒

中邑 雅子 
・髪洗ふ明日は銀座と決めてをり

芳村 翡翠 
・髪洗ふ昨日の海の匂ひあり

堀 秀堂 
・雲の峰揺れて一献空の旅

峯岸 まこと 
・綿菅の池塘に揺れて雲の峰

小林 美絵子 
・胡瓜揉み茄子漬生姜雲の峰

坂井 百合子 
・少年の夢散りにけり雲の峰

山下 天真 
・八ヶ岳どの頂(いただき)に雲の峰

安西 円覚 
・髪洗ふしばしの闇にけふ忘る

片山 朝陽 
・ニコライの鐘のひびきや雲の峰

五井 夢
・髪洗ふカラス一声朝ぼらけ

浦田 久 
・髪洗う初下駄似合う孫娘

岡村 一道 
・出番待つサンタが隠る雲の峰

関口 静安 
・逞しく並には見えね雲の峰

長岡 帰山
・女てふ獣の長き髪洗ふ

村林 小枝子 
・雲の峰世界の永久(とわ)を見はるかす




◆<私の好きな一句> 
      反後 堯雄


  「五月雨を集めて早し最上川」
  松尾芭蕉

 好きな句は数多くありますが、あえてこの句を選んだのは私が俳句に興味を持ったきっかけを作ってくれた最初の句だったからです。この句が詠まれたのは元禄2年(1689年)5月(太陽暦では7月16日)に大石田堤の止宿先船問屋を営む高野一栄宅において詠まれたのですが、その時は「五月雨を集めて涼し最上川」でした。句会(歌仙)で「涼し」と詠んだのは、一般的に亭主一栄のもてなしに対する挨拶句とされていますが、舟に乗って感じた「早さ」もあったと思います。私にとっては「涼し」も「早し」もどちらも情景が想像出来て素晴らしく感じました。おそらく一栄宅で涼風を肌に感じて詠んだのと、急流である最上川下りを経験しその最上川の豪壮さや激しさ、そして急で力強い流れの印象の中で『奥の細道』では「早し」の方が勝ったのでしょう。二つの句の葛藤、面白いですね。
 それからすこしずつ新聞に掲載される俳句欄に目を通すようになった次第です。丁度その頃平成11年杉並支部で俳句部会が発足しました。俳句に疎かった私もそれを機に同好会に仲間入りした次第です。その凝縮された17文字の世界の中で不思議な出会いの数々は皆さんの心を魅了する事でしょう。是非俳句に挑戦してみて下さい。
 最近接した私の気に入った俳句を3句。

「空中に曲がり角あり鬼やんま」 長岡帰山
観察力抜群。感服しました。

「あの子等の胸にもきっと花は咲く」 俵木陶光
3.11東北大災害の復興を願って。

「たんぽぽはわたげになって旅をする」 7歳の女の子
見た儘、素直で可愛い句です。



    

        
 


  ◆次回の定例句会は、9月13日(土)午後1時30分〜4時
                   於 高井戸地域区民センター
              兼題は「踊」・「水澄む」です

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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