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活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ


◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「風薫る」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
        

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・薫風や浅間の煙吹きかはり    野口喜舟
・薫風や老いてもろたふ応援歌   下村ひろし
・薫風や左官のラジオよりバッハ  ふじわら紅沙
・海からの風山からの風薫る    鷹羽狩行
・薫風に水切石のワンツースリー  徳田千鶴子 


俵木 陶光

・遠富士や屋上庭園風薫る


岡村 一道

・薫風に委
(ゆだ)ねて足裏(あうら)砂掴(つか)

芳村 翡翠

・ヨーデルの響く谷間に風薫る


長岡 帰山

・お母さん今年も薔薇が咲きました


片山 朝陽
 ・風薫る見慣れし山の青深む

安西 円覚
 ・万緑の波に埋るる観音像

中邑 雅子
 ・土佐湾の風真っ直ぐに五月かな

坂井 百合子
 
・父の珈琲呼ばれて庭の風薫る

菊池 幸
・蓬摘む故郷はるか遠くなり 
 

浦田 久

・薫風や森林浴に迷い鳩


堀 秀堂

・風薫る小江戸の櫓時の鐘

山下 天真
・山並みを越へし夕焼町包む
                 
五井 夢     
・風薫る町は10時の高齢者

村林 小枝子

・風薫る山のすがたに明日をみる




                          
◆<私の一句>

         

「緑蔭の玉川上水遠き音」
俵木 陶光

 私の住んでいる久我山には二つの川が流れている。神田川と玉川上水である。また今年も6月上旬の土・日には蛍祭があり二つの川の辺は幻想的な夜がやって来る。
 徳川家康の時代になると江戸に急に人口が増え飲料水が必要となり、神田川を初め多くの川が上水道として開発されて来た。神田川は井の頭池が水源で湧水なので飲料水には適していたようだ。それでも更に増加した人口のために大きな事業として玉川上水が計画された。羽村市に流れて来た多摩川をここから分水し、立川、三鷹、井の頭公園に入り、神田川と平行するように久我山を通り江戸を目指して行った。芭蕉が10才ぐらいの頃である。
 玉川上水は人工的河川なので深さは4メートル、流れも早く両岸はつぼ型にえぐれて来るので一旦落ちるとたすかりようがなかった。記録にはこんなことも残っている。
‖臉毅糠永田町小学校の遠足が井の頭公園にあり誤って玉川上水に落ちた生徒を救おうとした松本訓導(先生)が殉職した(大きな記念碑が建っている)。
⊂赦贈横廓、39才の太宰治は三鷹駅前の屋台で知り合った山崎富栄と1年半後近くの玉川上水に入水、6日後に遺体で発見された。6月13日が桜桃忌。遺体が発見された日(6月19日)が近くの禅林寺にて法要。斜め前には森鴎外先生の墓。
その翌年昭和24年、金田一京助の愛嬢若菜さんが25才で久我山の上水に投身自殺され、その後金田一京助建立の水難者慰霊碑がある。それ以降も毎年約10人の投身自殺が記録されている。
 この玉川上水も昭和40年、東村山に浄水場が移るとその役目を終え、現在のような地下4m、巾1〜2mの静かな流れとなり、元のNHKグランド側からは地下に入り、上水緑道などになっている。

 前回の句会に「風薫る芭蕉も好むこみちかな(小枝子)」があり、この近辺にも奥の細道があるとばかりに百合子さんを誘って散策することにした。
 久我山会館から5分も歩くと世田谷区となり烏山寺町となる。大正12年関東大震災で東京の下町の寺院が壊滅し何カ所かに移転し、その一部30近くの寺院がここに集まって来た。喜多川(北川)歌麿、長谷川雪旦、為永春水などの墓も含まれている。寺と寺の間の路地が奥の細道となるわけである。
 奥の細道を抜けた辺に高源院という大きな池のある寺院があり橋を渡って池の中ほどに弁天堂があり池の中には睡蓮科の河骨(こうほね)が沢山黄色い花を咲かせていた。まさに「河骨の金鈴ふるふ流れかな(川端茅舎)の感じである。白木蓮俳句会の吟行でも5年半前に石神井公園の三宝寺池で詠んだ句がある。「河骨のなほ黄を点ず池の冬(陶光)」。ここの池には亀も多く住んでいる。この寺の他に幸竜寺があり、毎年除夜の鐘を突きに行っている。国歌に出て来るさざれ石もある。さざれ石と言えば久我山駅前の石屋の道路側にも置いてある。
 寺町を抜けると一寸した梅園があり、今は梅の実が生っていた。国学院久我山高校の前を通ると玉川上水に突き当たり金田一京助ゆかりのの石碑を見て久我山会館に戻って来た。
 

  

◆次回の定例句会は、6月9日(土)13時〜15時40分
                  於高井戸区民センター
 兼題は、「入梅」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・4月の作品の紹介
・4月の兼題は、「卒業」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
        

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
校塔に鳩多き日や卒業す   中村 草田男
山彦を山へかへして卒業す  遠藤 若狭男
下宿去る荷の中に寝て卒業子 黒坂 紫陽子
雇女の隠し子にして卒業す  笹山 呑海
これよりは恋や事業や水温む 高浜 虚子

 
 
俵木 陶光

・明日からは一人の道や卒業す


岡村 一道

・落暉いま埴輪の笑みに散る桜


芳村 翡翠

・教室にまっすぐ響く卒業歌


長岡 帰山

・ひとはみな生きて流さる花筏

片山 朝陽
 ・一面に空を映して田植待つ

安西 円覚
 ・卒業生送る校庭鴉二羽

中邑 雅子
 ・聞こえ来る卒業歌あり口ずさむ

小林 美絵子
 
・アネモネや包を開く京の菓子


坂井 百合子
 
・卒業証書授与さる吾子の大きな背

浦田 久
・満開の花に囲まれ卒業す

堀 秀堂
・父母も教師も共に卒業す

山下 天真
・喜びが野原を走る春休み
  
菊池 幸

・歳月を重ねかさねて花衣


村林 小枝子

・見上ぐればこれぞ桜や空の中

               
五井 夢     
・人生を短く卒業せし君よ



                          
◆<3月10日逝去された山口月山さんへの追悼文>俵木 陶光

   
「梅雨曇り僅かに重し舞扇]
山口 月山

幕末、ペリー来航の頃、若狭(福井県 )小浜藩、尊攘派であった梅田雲浜(うんぴん)は安政の大獄で捕えられ獄死したが彼らを育てたのは山口菅山(かんざん)で 山口月山さんの先祖に当たる。
また月山さんの父君は戦前裁判官として一家共々ピョンヤンに居られたが敗戦とともに立場が逆転し頼山陽の「鞭聲粛々 夜河を過(わたる)」漢詩よろしく難を逃れて帰国された由。当時朝鮮半島にいた在留邦人の立場は大変であった。

月山さんとの交流は次のようなところから始まった。
小生は中央大学を卒業しその1年後神田のK女子大学の教務課に勤務していた。それから10年後、月山さんが日本橋に本社?がある繊維会社の経理課から転勤されて来られた。(月山さんの体躯から教務課長から警備課と聞き間違えた位であった。)後日、月山さんとは大学・学部が同期であることが分かった。
  その時から数年後、職員会の中で俳句会が誕生し、二人とも会員となった。中心となった川津鱒子氏は良き指導者で句集も数冊出されていた。小生がミニミニ句集を作った時、こんなことを書いたことがある。「『少女ときに女豹の如く林檎食む・川津鱒子』に新鮮な驚きを感じ俳句に遊ぶようになった」と。
 その鱒子先生は亡くなられ指導を受けたのは7年半ばかりであった。大学以外の「武蔵野俳句会」はその後も季刊誌を出し続けて100号で終刊となった。これも月山さんと一緒だった。小生はずっと編集も手掛けていた。
  月山さんと二人、鱒子先生を含めて三人は新宿大ガードの近くのビルの地下にある「入舟」という酒場によく通った。ここのママさんも別の俳句の仲間であった。先生は作詞・作曲の「桐の実」を、月山さんはロシア民謡、陶光は日本民謡などをよく歌っていた。
 大学を定年退職してからは、OB会の中に白木蓮俳句会を立ち上げ、句会も昨年200回を超えた。
 月山さんとの交流は50年になった。その間お互いによく言い合った。高浜虚子が河東碧梧桐が亡くなった折に追悼句として「たとふれば独楽のはじける如くなり」と詠んだ。この句の前書には「碧梧桐 とはよく親しみよく争いたり」とある。月山さんともこんな状態であった。

最後になってしまったが、掲出の句について言えば45年前、泰山木俳句会第1回目の出句である。舞扇が僅かに重いとは驚いた。緊張感あってこその表現であろう。これが俳句だと思った。その時の小生の句は「冷や汗をぬぐい終りて 麦茶飲む」であった。正に冷汗ものである。これに発憤して次号には何とか納得できる句が出来て自信が出来た。月山さんとはいずれまた雲の上で俳句の話をすることもあるだろう。以下、月山さんの「訃報」のところに書いた以外の句と鱒子先生の句を数句掲げることにした。

・戦友を焼く煙真直に鰯雲    川津 鱒子     
・送別会の酒買う泰山木の花
・四月馬鹿叩けば音の出るラジオ
・メサイアを聴いて有情の時雨坂
・天茫と芽吹く雑木の漂う色                             


・早笛に餘寒風捲く修羅の舞     山口 月山
・春宵の銀座ことさら若々し
・カンバスを構へて初夏のみどり置く
・信濃路をゆけば折しも蝉時雨     
・冬涛や流されびとの島はるか
    
  

◆次回の定例句会は、5月12日(土)13時〜15時40分
                  於久我山会館
 兼題は、「風薫る」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・3月の作品の紹介
・3月の兼題は、「春風」・「当季雑詠」で3句です。


<兼題「春風」について>         俵木 陶光

桜が咲いて春風に舞う。一年の始まりは爽々しい春から。
  春風や堤長うして家遠し    蕪村
  春風や女も越る箱根山     一茶
  春風や闘志いだきて丘に立つ  高浜虚子
  泣いてゆく向ふに母や春の風  中村汀女
  東風(こち)の船汽笛真白く吹きやめず 山口誓子


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俵木 陶光

・ふる里を遠くキリンに春の風


岡村 一道

・神仏基督回教
(かみほとけきりすといすらむ)絵馬の春

芳村 翡翠

・合格の決まりし窓に春の風


長岡 帰山

・春愁の置き処
(どころ)なき我が身かな

片山 朝陽
 ・雪吊りや解かれて松の深呼吸

安西 円覚
 ・湯島天神鈴生りの絵馬梅香る

中邑 雅子
 ・雲の速さ鳥の速さや春疾風

坂井 百合子
 
・病床の君にも届け春の風

堀 秀堂
・春風の光織りなす波頭散る

山下 天真
・良寛の天上大風春の風
                 ?
五井 夢     
・蜃気楼いつも遠のく法館(ほうやかた)

村越小枝子

・宅急便扉開ければ梅薫る


菊池 幸

・踏み出せぬ我の背を押し風光る

                          
◆<私の一句>      
中邑 雅子
   
「春光や名も知らぬ山迫り来る」


 春は空からという言葉通り、3月も中旬を過ぎると太陽の光に力強さが感じられるようになり、季節が進んだことが実感されます。
 高知に移り住んで8年目、7度目の春です。高知城の天守に上がって周囲を見渡すと急峻な四国山脈が横たわっています。「高知」というと南国の明るい海のイメージがありますが実際に住んでみると80%が山なのだとわかります。
 生まれ故郷の久慈では遠島山(とおしまやま)(通称三角山)、高校生時代の盛岡では岩手山、東京ではJR中央線の電車から富士山を見ることができましたが高知市内からはそういうシンボリックな山を眺めることができません。そのことがとても残念で寂しい限りです。
 それでも、春の日差しの中、四国山脈の稜線が眼前に迫って来るようになると「ああ、春が来たんだな」と思うのです。

                               
◆次回の定例句会は、4月14日(土)13時〜15時40分
                  於高井戸区民センター
 兼題は、「卒業」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・2月の作品の紹介
・2月の兼題は、「早春」・「当季雑詠」で3句です。


<兼題「早春」について>         俵木 陶光

 「早春」は一進一退ようやく「春」のスタートラインに立ったところ。
・帝釈天春奪ふ雪降らせけり      堀口 星眠
・扇屋に相席ありて一の午       岸田 稚魚
・鳩鳴いて烟のごとき春に入る     夏目 漱石
・浅春や音一つなき楽器店       土生 重次
・武蔵野の森より森へ春の虹      鈴木 花蓑
・天深く春立つものの芽を見たり    加藤 楸邨

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
俵木 陶光

・早春や一時
(いっとき)ふはと風通る 

岡村 一道

・五叉路には五叉路の歴史鶯餅


芳村 翡翠

・早春やひかりを浴びて野の仏


長岡 帰山
 
・噴水のつらら吐き出す鶴の口

片山 朝陽
 ・台所の隅に小さき紙雛(ひいな)

安西 円覚
 ・早春や女膝立て爪を切る

峯岸 まこと
 
・舟宿の軒に浮球春浅し


中邑 雅子
 ・早春や光の束をほしいまま

小林 美絵子

・ゆりかごに目覚めるいのち春の虹


坂井 百合子
 
・早春の光まぶたに集まれり

堀 秀堂
・早春の目覚める火山元白根

山下 天真
・早春の佳(よ)き日と決めて鳥集ふ

五井 夢     
・早春の足音深深山を越え

菊池 幸

・流行風邪
(はやりかぜ)背骨に染みる粥の味



                          
◆<私の一句> 
   
「セーターの似合う夜学の教師かな」
芳村 翡翠



先日の朝日俳壇で、大串 章 先生の入選句です。
「似合う」でなく「似合ふ」という旧かなが適切でないかとの指摘がありました。とくに「かな」という切れ字との関係で。しかし往々にして新かなと旧かな、文語と口語の交り合った句を見かけることはあります。

このところ、過去の句に添削を加えて見かえしております。この添削の作業は芭蕉をはじめ、子規、虚子なども盛んに行っております。俳句の大事な作業の一つのようです。私の場合も、添削を経て、昔の句がいとも鮮やかによみがえることがたびたびあり、驚いております。私も日頃、多作多捨を心がけていますが、多作と多捨の間に推敲を入れると良いのではないでしょうか。「多作推敲多捨」です。自分の過去の句は宝の山だとも思います。また大家の場合、句集など何回も出版し、その度に修正されている場合もあります。そして原句を発表する前の段階の推敲のコツについて、芭蕉は、次のように述べています。「句調はずんば舌頭に千転せよ」と。

今朝ほどの訃報で 金子兜太 先生のご逝去が伝えられました。このところ朝日俳壇の選句も欠席されておられ、心配しておりましたが、残念です。98歳のご高齢で現役、よく頑張っておられました。朝日俳壇に投句を始めて5年の間、先生に5句ばかりお選びいただきました。懐かしい想い出となりました。ご冥福をお祈り申し上げます。       合掌 

余談ですが、今回は、朝日俳壇の選者4人のうち、金子先生の欠席で、他の3人の選者が代行され、通常10句選句のところ、それぞれの選者が13句選句となり、しんがりの席に入ることができました。幸運でした。

                                
◆次回の定例句会は、3月10日(土)13時〜15時40分
                  於高井戸区民センター
 兼題は、「春風」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「当季雑詠」で3句です。

<兼題「当季雑詠」について>         俵木 陶光
 長い冬の中からほんの5句ばかり拾ってみた。
    蝶墜(お)ちて大音響の結氷期  富沢赤黄男
    霜柱はがねのこゑをはなちけり  石原八束
    手袋に五指を分ちて意を決す   桂 信子
    熱燗や討入りおりた者同士    川崎展宏
    待春の掌にのせて見る赤い靴   佐藤時枝
  
  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 
俵木 陶光

・来し方を見つめてをりしオリオン座

岡村 一道

・男ひとり包丁切れぬ去年今年


芳村 翡翠

・水仙や灯台への道海に落つ


長岡 帰山
 
・夜焚火(よたきび)や背中の闇にもたれつつ

片山 朝陽
 ・声変りして頼もしき御慶かな

安西 円覚
 ・子規の亡き六畳寒さ敷きつめて

峯岸 まこと
 
・大海原黄金波打つ初日かな


中邑 雅子
 ・葱きざむこの地を余生と確めて」

小林 美絵子

・枯木星鞄にいつもハーモニカ


坂井 百合子
 
・目礼を交わせし鴉初御空

堀 秀堂
・去年今年手帳の中の旅の跡

山下 天真
・遥かなる聖堂見ゆる初景色

五井 夢     
・スーパームーンひゅるひゅると鳴る虎落笛

村林 小枝子

・癒える日を待ちてほころぶ梅の花


菊池 幸

・移り香の残りし肩に風花す



                          
◆<私の一句> 
 初春やいくたび渡るセーヌ川
  山下 天真

 暮れから正月は長女家族の暮らすパリ郊外のサンジェルマン、アン、レイで過ごしました。娘達が住むアパートの近くに民家を借り、10日程の滞在でした。この町には12世紀に建造された城が現在では考古学博物館として開放されています。庭は公園として憩いの広場になり、その奥は落葉樹が主体の広大な自然林です。この恵まれた環境に相応しく、町は静かで落着きのある、フランスでは最も治安の良い地区で有名です。
民泊なので、炊事、洗濯は自前です。朝7時半を待ってパンを買いに出かけます。まだ薄暗いのですが、徒歩3 、4分の所に、日本でも知られたお店が、焼きたてを売っています。朝食はこれが日課です。滞在初日の金曜日は、広場で朝市が開かれるということです。ついつい見たくなりまして行ってみました。
フランスの食料自給率は100%を超えるのですが本当に食材の豊富さは圧巻です。日本の自給率30%台を思い、豊かさとは何だろうかと、考えさせられました。ここでリンゴを4個買い、パンの袋2つを小脇に帰りはじめました。ところが朝市へ行った為、帰り道が分からなくなりました。、途方に暮れてベンチで思案しているとそこへ全く偶然長女と孫娘が通りかかったのです。一件落着。美味しい朝食をいただきました。
パリ市内への観光の為、始発電車に乗ると数分後にセーヌ川を渡ります。少し行くと又セーヌ川を渡ります。パリ盆地を蛇行して流れる川のようです。市内はエッフェル塔を始めルーブル美術館など、地元の人や観光客で大変な賑わいでした。通りのオープンカフェでも楽しそうに談笑する人達を見かけます。
テロのショックから立ち直ったのでしょうか。


                                
◆次回の定例句会は、2月10日(土)13時〜15時40分
                      於久我山会館
 兼題は、「早春」・「当季雑詠」の3句提出
                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)
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