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活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。

・9月の作品の紹介
・9月の兼題は、月、梨、当季雑詠です。

◎長岡 帰山


・千の手に月光掬ふ観世音

・梨狩や青空ふやしバス帰る


◎中邑 雅子

・水浅黄の空とり戻す今朝の秋

・闇つかむ烏瓜の花ほぐれつつ


◎俵木 陶光

・やはらかき幼子の手を月の道

・人さまざま長十郎にラフランス


◎岡村 一道

・月明り恋人は恋の影つくる

◎山口 月山

・能舞台はねて夕月かかげけり

◎堀 秀堂

・月映ゆる光纏ひて船走る

◎本間 邦子
 
・誤解され後悔しつつ月の道

◎五井 夢女

・月天心吾は輪切りのMRI

 
◆<私の一句>
     堀 秀堂
「木の実降る奉納土俵神さびて」

 日本伝統の相撲を一句にしたいと思っていたところ、秋の祭礼などのとき、その境内でにぎにぎしく催され報ぜられ、その時、兼題の秋の季語の「木の実」と結びついた。神社の森では団栗(どんぐり)を含めて椎(しい)・橡(とち)などが降り拾う。「神さびて」をもってきたのは、神神しく見える、古めかしくなるの意を加え全国的な日本の力の源を表した。大小から言えば明治神宮での横綱の奉納からチビッ子のそれまであるが、前者は見事で片男波部屋に期待したい。明治神宮は思いで深い、小生は近くの神宮1丁目に住んで約16年、最寄の駅はJR原宿駅で幼少の散歩の長男は毎日のように駅長から菓子をいただき、明治神宮内園は顔パスで木の実を拾った。小生の通勤はパスが銀座線外苑前駅で発行されたもので地の利が有った。
句歴と当会
 当俳句会には、当初から参加の一人、その前の俳歴はありません。勿論学校で基本は教わりました。石油大手の社長室戦略参謀の頭では、今だ事物のとらえ方などに異和感があり、川柳風なものは出句せぬよう精進しています。年令や属性を超えて自他共存、日記やメモ替りに創作できるのも魅力です。その土俵の指導者は3人でなかなか粋で、巣立った人もいます。母校にはその俳壇とつながり、白木蓮を記念樹として寄贈し、地元角川庭園区句会に寄与し、合同句集はその都度国会図書館へ永久保存されるなど正道を歩み続け、これもまた魅力です。



◆10月の句会は、「横浜吟行句会」になります。
 10月6日(木)午前9時30分 東急東横線・渋谷駅改札口集合     コースは横浜港大桟橋→開港資料館→山下公園→港の見える丘      公園(句会)→中華街(食事)
 (俳句がない方でも歓迎、申込みは9月24日(土)まで)
   ぜひご参加ください。お待ちしています。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
                 TEL 042−675−9449
                 携帯  090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。


・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、かき氷、夜の秋です。

◎俵木 陶光

・雨音の叩きはじめし夜の秋

・たかだかと流るる雲や夜の秋

◎中邑 雅子

・仰ぎ見てたじろぐ土佐の積乱雲

・果たされぬ約束のあり蝉しぐれ

◎浅沼 青女

・手枕で崩るるを待つ雲の峰

・憂きことはみな捨て去りて夜の秋

◎岡村 一道

・しゃりしゃりと赤富士出来るかき氷

◎山口 月山

・ようやく暮れし湖(うみ)白々と夜の秋

◎長岡 帰山

・夜の秋オンザロックの氷鳴る

◎肥田 浩一

・盃のふと手が止まる夜の秋



◆<私の一句>
     片山 朝陽
「夏蝶や乱数表を連れて飛び」

 何年か前の旧盆に郷里に帰った際、打水をした庭先を蝶々が飛んでいた。まるで乱数表を背負っているかのように・・・・。今宵の宿はどこにしようかな・・・・誰も知るよしもない。
ひょっとして宇宙の彼方へ 乱数表をパラボラアンテナに変えて・・・・




◆次回の句会は、9月10日(土)1時半より4時
会場は、角川庭園詩歌館です。
兼題は、月・梨です。
会員が持ち寄った俳画・スケッチの展示も有ります。

◆10月の句会は、「横浜吟行句会」になります。
 10月6日(木)午前9時30分 東急東横線・渋谷駅改札口集合     コースは横浜港大桟橋→開港資料館→山下公園→港の見える丘      公園(句会)→中華街(食事)
  (俳句がない方でも歓迎、申込みは9月24日(土)まで)
   ぜひご参加ください。お待ちしています。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
                 TEL 042−675−9449
                 携帯  090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。


・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、扇風機、昼顔です。

◎岡村 一道

・部屋の隅もの知り顔の扇風機

・昼顔や男の覚悟ゆらぐ時

◎浦田 久

・悠然と回るプロペラ扇風機

・扇風機まどろむ夢の桃源郷

◎安西 光昭(俳号・円覚)

・扇風機首振り分けよ吾(あ)と君へ

・昼顔やそこばくの夢海に消ゆ

◎山口 満(俳号:月山)

・さざ浪の寄せくる如く扇風機

◎俵木 敏光(俳号:陶光)

・昼顔の自転車置場点灯す

◎片山 惠夫(俳号:朝陽)

・昼顔や蝶の挨拶短くて


◆<私の一句>
     浦田 久

「夫婦蝶追いつ追われつ天空へ」

 久し振りの帰郷である。のどかな春日和、歩き慣れた農道をそぞろ散歩する。ふと路傍の草むらに目をやると、日差し一杯にタンポポが、やさしく咲いている。折から二匹の紋白蝶がどこからともなく飛んできて、ひらひらと交互に入れ替わりながら、仲睦まじく天空へ向かって舞い上がってゆく。恰もスローモーの絵巻を見る思いで暫したたずんだ我である。


◆次回の句会は、8月13日(土)1時半より4時
会場は、久我山会館第一集会室です。
兼題は、かき氷・夜の秋です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 042−675−9449

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。


・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、ビール、走り梅雨です。

◎芳村 重徳(俳号・翡翠)

・走り梅雨野武士の如く犬走る

・腹の底見えぬ男とビール飲む

◎峯岸 誠(俳号・まこと)

・田を巡る媼(おおな)の背ナに走り梅雨

・走り梅雨児が鳴らしゆくランドセル

◎関口 安生(俳号・静安)

・乾杯の地麦酒を注ぐ深大寺

・お別れを麦酒重ねて偲びけり

◎岡村 一道

・ビールは火薬若者いつも絶好調

◎山口 満(俳号:月山)

・生ビール音たて動く喉仏

◎俵木 敏光(陶光)

・青墨や夜のふかぶかと走り梅雨


◆<私の一句>
     安西 光昭(俳号:円覚)

「夏めくや噴煙高し桜島」

 私が俳句に興味を持ち始めたのは、4年前NHK・BS2で「俳句王国」という番組をたまたま見たからです。句会形式のその番組を何回か見ている内、徐々に俳句が面白く感じられるようになっていきました。そして遂に白門杉並俳句会に参加させてもらえましたのは、平成19年9月8日です。その後、何回もご指導を受けました。平成21年6月、他流試合をしてみたくなり、前出の「俳句王国」に初投句いたしました。はからずも、6月20日の放送で特選に選ばれました。この句は「夏めくや」の季語に約35年前鹿児島市に会社の出張で行った時の桜島ののどかな雄大な風景を思い出しぴったり合うのではと思い作ったものです。選者の星野椿先生に「夏めくや」の季題がよく効いていますと評していただきました。選ばれたことで大変自信がつきました。その後の作句の励みになっております。
その放送から2年経ちましたが、今俳句が一番面白いと思うところは、詠み手が作った句を他の人が読んで色んな解釈をしてもいいというところです。読み手にまかせるということです。感受性を強くして素晴らしい解釈が出来るようになりたいものです。今後も諸先輩・先生方のご指導、叱咤を頂き俳句に精進して参りたいと存じます。



◆長岡 隆司(俳号:帰山)さん 句集「一音(いっとん)」刊行
 (発行 ふらんす堂 ・全280句・3000円)
おめでとうございます。皆様もぜひお読み下さい。

<「一音」の中から数句紹介>

・自転車で帰山の僧に散る桜
・鶴引いて大いなる空あるばかり
・一山(いっさん)の声明に和す遠河鹿
・一山のこらえきれざる落花かな

      大田黒公園
・春の鯉身をゆらしては緋を溶かす
      荻窪八幡神社
・てのひらの賽銭匂ふ初詣

  「一音」に寄せて
・一直線に天を目指せる夏燕  陶光

◆次回の句会は、7月9日(土)1時半より4時
会場は、永福和泉地域区民センター第三集会室です。
兼題は、扇風機・昼顔です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 042−675−9449

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。


・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、春愁、新緑です。

◎山口満(俳号・月山)

・青銅の馬いななくや青嵐

・新緑やしづまりかへるダムの水

◎堀秀夫(俳号・秀堂)

・春愁やがれきの山の海静か

・春愁や「故郷」歌ふ合唱団

◎長岡隆司(俳号・帰山)

・葉桜や過ぎし月日の見えかくれ

・たかんなの耐震構造十二階

◎峯岸誠(俳号・まこと)

・囀りや瀬音の混じる懐古園

◎伊尾喜小夜子

・新緑や光の中へ子等の声

◎岡村一道

・新緑をのみ込む嬰児大欠伸


◆<私の一句>      岡村一道

・肋骨のごとく陸中初明り
・古本街吾だけ駈けて冬の雲
一句目が平成元年一月、二句目が平成元年二月に朝日俳壇金子兜太先生の天賞に選ばれました。昭和48年、あるきっかけがあり結社に入会し俳句を作りはじめました。それから約十年仕事は多忙でしたが月一回上野文化会館にて開かれる例会に出席し頑張ってきましたが私が未熟であったのか結社との相性が悪かったのかあまり評価されず俳句がつまらなくなっていました。その上業務の上でも多忙な年代を迎えたこともあり俳句をやめる決意をし結社を退社いたしました。それから五、六年業界の俳句同好会に加わる一方新聞俳壇の投句をはじめました。そして先の二句が俳句を人生の友としようと決意させ現在に到る大きなターニングポイントとなりました。
金子兜太評:1句目「岡村氏の句は旅吟と思うが、別のとき体験した陸中海岸を想起しているのかもしれない。リアス式海岸の連なりを元日東天の曙光が影ふかく浮かび上がらせていて、肋骨のたとえがお見事」
2句目「岡村氏の句は軽い意外性のおかしさで、駈ける人などいるはずもない冬の古本街を駈けてゆく自分に驚いているのだ。冬の雲もぽかんとしている。」
これから俳句を始めようと思う方、又現在俳句でお悩みの方、必ずあなたの作風、俳句哲学に合った師がいるはずです。作句の基礎勉強を怠らずその機会を待ちましょう。あなたの俳句が大輪の花を咲かせるであろうと私は確信します。そして俳句があなたの人生の友となりますように。


  
◆<柏の宮・塚山公園吟行  俵木陶光 記>
四月十五日(金)
参加者:浦田久・堀秀堂・芳村翡翠・片山朝陽・安西円覚・鈴木双樹・岡村一道・俵木陶光
楽しみにしていた横浜吟行も大きな余震のため秋に延期し、急遽、浜田山から柏の宮・塚山公園を散策することにした。かっては日本興業銀行・三井不動産・新日鉄などのそれぞれ広いグランドの集っているところであり、井の頭沿線はこの種のグランドが多い所である。
柏の宮公園はかって太田道灌が鶴岡八幡の別殿を柏木某に建立させたことにさかのぼり、現在杉並区の公園になっている。
この日、爽やかな風が吹き、駅からの道にはすでに桜が散りはじめていた。

・そよ風にはらはらと散る花の道   久
・四十雀鳴ゐて吟行日和かな  陶光
以前プールだった池は、目高の学校となっていた。
・花弁(はなびら)をつついて遊ぶ目高の子   双樹
・光る池目高の学校休みなく   朝陽

池の先は傾斜地(いわゆる崖線ーがいせん)となり、松籟の音とともに爽やかな風が吹き上げていた。坂の下は一寸した田圃となり、田植、稲刈が行われる。
崖線の一角は日本庭園となり、隠れるように茶室もあった。
・水温む林丘亭といふ茶室   秀堂
この茶室は小浜藩主酒井忠勝の下屋敷に小堀遠州が造営し、それを後年ここに移築したものである。林丘亭の名の通りの場所である。
公園の広場に出ると花見の家族や犬と散歩の人たち、染井吉野は花吹雪となり、白い大島桜は今満開であった。


・そよ風や齢(よわい)重ねて花筵(むしろ)   円覚
・風光る公園デビューの犬仲間   秀堂
・たわわなる大島桜こぼれ初む   朝陽
・風に舞ふ花の哀しさ我身とも   円覚

テニスコートの脇を通り高井戸中学に隣接している三井森の公園(旧杉並区保護樹林)に入った。犬四手(いぬしでー別名 ソロ)の高木林の中のテーブルに坐って軽い昼食をとった。その間も遠慮なく犬四手の花殻がテーブルの上にも降っていた。
・弁当のやりとりもして春の昼   陶光
つぎに塚山公園を目指した。途中、インコの鳥籠を持った話好きの御婦人に会った。
・鳥籠と散歩の老婆花吹雪   陶光
・花吹雪浴びてパトカー疾走す   翡翠

そこは、いざ鎌倉橋? 鎌倉橋から神田川を覗くと桜の花片が川巾いっぱい埋め尽くしていた。
・花筏かき分けてゆく鯉一尾   翡翠
・風さわぐ鯉の頭上の花筏   円覚
・葉桜のちぎれて鯉の月桂樹   一道

塚山公園はもと朝日新聞社の所有地であったが、昭和48年築地の国有地と交換し、後ここは杉並区の公園となった。ここには旧石器時代から縄文時代中期にかけての集落跡があり、武蔵野台地最古の石器も出土している。竪穴住居の実物大模型もあり家族の往時の生活が見てとれる。

・春の宵縄文ファミリー甦り   久
・縄文の深鉢に春おしみけり   陶光

句会は風に用紙を飛ばされたりしながらも如何にも吟行の句会らしく、四人掛のテーブルに八人詰めるなど野趣あるものとなった。
・闌春の景となりたり吟行会   一道
句会終了後、駅の隣りの店に寄り込んでのどを湿らすこととなった。

横浜の吟行は秋に、また、来年の春には、スカイツリーが出来上がった新しい下町などを吟行する予定です。



◆次回の句会は、6月11日(土)午後1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター(仮設建物)第一集会室です。
 兼題は走り梅雨・ビールです。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
 TEL042−675−9449


文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
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