• カテゴリ 俳句同好会 の最新配信
  • RSS
  • RDF
  • ATOM

活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ


◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・9月の作品の紹介
・9月の兼題は、秋麗(しゅうれい・あきうらら)・ねこじゃらし{狗尾草(えのころぐさ)} 


俵木 陶光
 
・道に出て童と遊ぶ猫じゃらし

岡村 一道  
・秋麗や峠のにぎり飯旨し

長岡 帰山 
・秋うらら私語は訛のバスガイド

中邑 雅子 
・秋うらら書きかけのままの遺言書
・ねこじゃらし子育ての日のはるかなり

芳村 翡翠 
・山門の開け放たれて秋うらら

堀 秀堂 
・秋麗の山に一筆いろは坂

・片山 朝陽 
・滝音を背に聴く道や猫じゃらし

安西 円覚 
・秋麗や江差追分聞こゆ街

本間 邦子 
・鳥一羽秋麗の空切りて行く

肥田 浩一 
・我輩はねこじゃらしなど興味なし




◆ 俳句と杉並のまちづくり
     俵木 陶光

 先日NPO「杉並まちづくり交流協会」の「まち博サロン」で「俳句と町づくり」に関する会が開かれた。
 最初のプレゼンターとして俵木陶光が小学校の教科書に見る俳句から芭蕉の俳句などについて語り、俳句の出来る瞬間として、正岡子規の母親が語った「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」、川崎展宏の電話での俳句「すぐ帰る秋刀魚の旬を今買った」などについて話した。
 また、もう一人のプレゼンターの増谷美千子さん(杉並俳句かるたの絵札の製作者)の杉並の句碑建立運動に関して個人でやるのは限界があるので区報などに、どこに誰れの句碑を建てたら良いか等のアンケートで呼びかけたら盛り上がって来るだろうと提案した。
 最後に神蔵器の「初日さす青き地球の杉並区」を紹介し、参会者は一様に、ほおうといった面持ちであった。

また、「杉並俳句かるた」については、杉並区内の公園・施設・風景・暮らしを対象に、まちなみや生活風景、杉並の魅力を詠んだものを選んで今年の4月に完成し、区内の小、中校にも配布され活用されつつある。
 現在も、文字だけのかるたとして続けられている。現在の選考委員は、俵木陶光(長)、鎌田俊(「河」編集長)、岩下武彦(前中大杉並高校校長)、松田輝雄(すぎなみ学びの楽園代表)/菊池律副区長。
最新版の最優秀句は「たんぽぽの綿毛飛ばすや三輪車」 (こわし)
 その他数句紹介
あー綾取の虹のかけ橋神田川  (月山) 佳作
かー軽鴨の子が並びゆく善福寺川(ぜんぷくじ) (円覚) 佳作
ねーねらいうつどんぐり山の木の実かな  (円覚)
みー妙法寺山門照らす盆の月  (円覚)

次回の「杉並俳句かるた」は12月末日、投句をお待ちしています。



◆次回の句会は、10月20日(土)1時半より4時
会場は、久我山会館第一集会室です。
兼題は、釣瓶落とし・野菊 です。

◆11/13(火)に石神井公園・三宝寺池の吟行を予定しています。
 句会場は石神井公園ふるさと文化館です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「炎天・カンナ」  


◎俵木 陶光 


・炎天やとろけ地蔵の摩尼車(まにぐるま-大円寺)


◎山口 月山


・犬の舌収まりきらぬ炎天下


◎岡村 一道

・フラメンコ踊る広場のカンナかな


◎浦田 久

・炎天下軍靴のひびき甦り


◎長岡 帰山

・スカイツリー炎天に果なかりけり


◎片山 朝陽

・モンローの唇あつしカンナ燃ゆ


◎安西 円覚

・生きるとはタンゴ舞ふこと花カンナ


◎芳村 翡翠

・蛇行する多摩川はるか炎天下


◎堀 秀堂

・炎天を逃れ図書館安らかさ


・◎五井 夢

・火の如きカンナや震るる線量計


◎澤田 かつみ

・炎天下水音轟く水車小屋




◆ 俳句の一コマ

■街道を歩いて
     峯岸 まこと

 私の街道歩きの初めは中山道、次いで甲州街道、奥州街道、東海道と続きました。
 それぞれの街道に、それぞれの季節に日本の良さを見いだし句作を行っています。二年前に東海道を歩きました。日本橋を三月に出立しました。富士を臨みながら下った箱根路や全身ずぶぬれて渡った富士川、背後に富士、眼下に駿河湾を見下ろした薩埵峠
(さったとうげ)、梅の香りに包まれた日坂宿、桜花爛漫の岡崎の城下など眼に焼き付いています。三条大橋には翌年の七月十一日に到着しました。折しも祇園祭の「鉾立」が行われていました。釘を使わずに組み上げられる光景に匠の技を再認識しました。俳句の心髄は吟行にあると思います。

・目の前をつばめ横切る権太坂 (保土ヶ谷宿)

・峠路を下り宿場や梅香る (日坂宿)

・夕間暮れ宮の渡しの花菖蒲  (宮宿)

・老鶯や鈴鹿峠の九十九折  (坂下宿)




◆次回の句会は、9月8日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、秋麗(しゅうれい・あきうらら)・ねこじゃらし{狗尾草(えのころぐさ)}です。

◆11/13(火)に石神井公園・三宝寺池の吟行を予定しています。
 句会場は石神井公園ふるさと文化館会議室です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、「夏の海(川)・冷酒」  (注)川は大きな川(隅田川・多摩川など)

◎岡村 一道


・五千尺星手掴みの冷し酒
・礁
(いくり)より白蛇百匹夏の海


◎俵木 陶光

・よぎりゆく浦賀水道夏の綺羅


◎山口 月山

・水はじく青年の肌夏の海


◎長岡 帰山

・大黄河五千キロ来て夏の海


◎浦田 久

・断崖に鷲の旋回夏の海


◎芳村 翡翠

・夏の河一筋光る闇の中


◎小坂 郁子

・夕靄の山眺めつつ冷し酒


◎片山 朝陽

・どの道を曲がってみても夏の海


◎本間 邦子

・鈍色(にびいろ)に輝く夏の信濃川


・◎五井 夢

・夏の浜脱ぎし義足の甲羅干し



◆詩歌散策

■石川啄木父子と高知
     中邑 雅子

高知市には、いたるところに坂本龍馬を始めとして、幕末に活躍した人々に関する記念碑があり、その中に「啄木の父石川一禎終焉の地」のプレートがあることに気がつきました。
本来ならば、長男啄木夫妻の許で過ごすべきところを、啄木の姉トラ夫婦の許に身を寄せて、トラの夫(山本千三郎)が鉄道官吏だったため、その転勤に伴って各地を転々としたようです。
1925年に千三郎が高知出張所長として赴任した高知に共に来て晩年を過ごし、1927年、駅近くの官舎で七十六歳で没したとあります。

生まれ故郷からはるか離れた土佐の地に、老いた身を置いて一禎は何を思っていたのだろうかと、現在の私の身にどうしても重ねてしまいます。
若くして病没した息子啄木の歌を思い出すこともあったのでは・・・・。
そして、おそらくは、四国山地の、山並みが迫り、町に川が流れるこの地を岩手に似ていると感じ、「終の住処」として眼を閉じたのではないだろうかと思います。

歌碑は「啄木の父石川一禎終焉の地に歌碑を建てる会」が2009年9月に建立したもののようで、JR高知駅南広場の隅に建っていて、次の歌が刻まれています。

よく怒る人にありしわが父の
日ごろ怒らず
怒れと思ふ    啄木

寒むけれと衣かるへき方もなし
かかり小舟に旅ねせし夜は
         一禎   

石川啄木が二十六歳でこの世を去って100年。もう一歩踏み込んで、父一禎が残した歌稿を調べてみれば彼の人となりがわかったかもしれません。
私もこちらに住んで一年足らず。思いがけず岩手が生んだ漂泊の詩人との縁を感じてしまいます。まだまだ発見がありそうで、楽しみでもあります。

(24.4/25 岩手・盛岡の「館向(たてむかい)俳句会」の俳誌五月号より転載。
中邑雅子さんは岩手出身で現在高知市に住まわれてます。)



◆次回の句会は、8月11日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、炎天・カンナです。

◆秋に石神井公園三宝寺池の吟行を予定しています。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
     
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「晶子忌・白鷺」でした。

◎俵木 陶光


・ひらがなのひの字のびのび小鷺ゆく


◎岡村 一道

・巣に帰る鴉や川瀬小白鷺


◎関口 静安

・白鷺の都会の孤独一羽翔ぶ


◎五井 夢

・一飛翔小鷺は遠く草と化す


◎肥田 浩一

・老妻の肩もんでやる晶子(あきこ)の忌


◎本間 邦子

・晶子忌や歌碑の並びし旧居跡


◎芳村 翡翠

・白鷺の発ちて下池(しもいけ)残りけり


◎中邑 雅子

・白鷺の来ている夜明の運河かな


◎片山 朝陽

・空に舞ふ白鷺の白空の青


・◎安西 円覚

・白鷺よ天気良き日は空飛ぼう



◆<与謝野晶子と杉並区>
         俵木 陶光

・やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君
を詠んだ与謝野晶子は、堺に生れ育ったが、晩年、杉並の荻窪に家を建てて15年程暮らし、昭和17年5月29日に63才で亡くなった。
旧居跡は最近、与謝野公園としてリニューアルし、公園には、夫寛(鉄幹)と共に計14基の歌碑が並んでいる。

・われ男
(お)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子(鉄幹ー明治34年)
虎剣調と言われた勇ましい歌である。

・男をば罵る
(ののしる))彼ら子を生まず命を賭けず暇(いとま)あるかな(晶子ー明治45年)
そこには11人もの子を生んだ強さがあった。鉄幹の歌から9年も経っているので彼を皮肉っているわけではない。女性の自立・尊厳を強く訴えているのであろう。

日露戦争の最中に作詞した「君死にたまふこと勿れ」も強烈である。彼女の女性としての強さが感じられる。


◆次回の句会は、7月14日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、夏の海(川)・冷酒です。(川は隅田川や多摩川のような大きな川を詠んで下さい。)

◆秋に石神井公園三宝寺池の吟行を予定しています。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「薫風・夏柳」でした。

◎長岡 帰山


・風薫るすなはち母校多摩丘陵


◎片山 朝陽

・薫風や生きるものみな輝きて


◎中邑 雅子

・薫風や馬上の武者の槍光る


◎山口 月山

・はたはたと力士幟や風薫る


◎岡村 一道

・薫風や一朶の雲は青春譜


◎反後 堯

・薫風や福島の空駆け廻る


・◎芳村 翡翠

・みちのくや瓦礫の上の風薫る


◎安西 円覚

・朱鷺のひな薫風の中羽ばたけり


◎本間 邦子

・越の町雨の滴る夏柳


◎小坂 郁子

・薫風を一人じめして山下る


◎峯岸 まこと

・朝市のお国言葉や夏柳


◎俵木 陶光

・口中に薄荷の風と薫風と



◆<白門杉並合同句集の完成>
 

◎合同句集「白木蓮」第5号(記念号)が完成しました。過去3年間の中から18句を選び、また記念号として1号から4号までの中から11句を選び掲載しました。
ぜひ、ご覧頂きたいと思います。{1部500円 片山 惠夫(朝陽)まで}



◆杉並俳句かるた<杉並区制施行80周年記念>

ここ数年かけて「杉並俳句かるた」が完成し、5月27日(日)の 角川庭園まつりでお披露目することになりました。
ぜひお出かけ下さい。(角川詩歌館館長・土屋隆一・杉並支部幹事)

・俳句かるたの選考委員
 俵木 陶光(委員長)、市橋 千翔(学員会顧問)、岩下 武彦(中大教授・前中大杉並高校校長)他2名
<発行・杉並区都市整備部まちづくり推進課>


*合同句集完成を記念して、句会終了後、食事会を行いました。
句会創設時の苦労話や会長ほか会員のエピソード等々で会は盛り上がりました。
最後に、句会の今後の益々の発展を全員で誓い盛会の中終了しました。

◆次回の句会は、6月9日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、白鷺・(与謝野)晶子忌(5/29)です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
メインメニュー
最新の活動報告
活動報告のカテゴリ一覧
リンク