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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.1.12.14)  No.118

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.1.12.14)  No.118

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2020-1-4 21:53

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・12月の作品の紹介

・12月の兼題は、「初霜」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚
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・初霜や百頭の牛動きをり        宮坂 静生
・初霜や墨美しき古今集         大嶽 正字
・初霜や斧を打ち込む樹の根っこ     秋元不死男
・初霜や犬に嗅がるる膝頭        松本三江子
・初霜のあるかなきかを掃きにけり    鷹羽 狩行  
・初霜の箒目渦の紋様に         福原 幸子
・山頂の樹々初霜の来たる色       茨木 和生

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俵木 陶光

・初霜や校門走り走り込む


岡村 一道

・初霜の金魚の墓を囲みけり


芳村 翡翠

・しらじらと初霜敷ける今朝の庭


長岡 帰山

・冬めくや見舞ひし妻の小さき顔


安西 円覚

・初霜や羊群大地踏みつけぬ


片山 朝陽

・音程の外れしラッパ社会鍋


堀 秀堂

・初霜や川面湯気立つ朝日和


山下 天真

・雨上り霜天に満ち日は落ちる


小林 美絵子

・起業する人へ白いポインセチア


中邑 雅子

・初霜やはや消えゆきぬ朝の道

 
坂井 百合子

・初霜を見られぬ都会暮らしかな


五井 夢

・初霜や眠らぬ地底の息吹き聞く


荻須 節子

・初霜の車の窓にへのへのと


菊池 幸

・冬めきてみそ汁の味濃く深く


山路 久美子

・陽の光温もり求めて石蕗の花


吉野 かおる

・枯枝のモザイク模様青き空


尾崎 すず野

・棒立ちになれば銀杏の降りしきる



◆私の一句
「早春の高尾谷川清々し」
俵木陶光

 高尾山がまだ静かな時の話である。
白門中野支部のハイキングに便乗して高尾山へ登った。春先の山は快晴であったが、冴え返る冬日でもあった。総勢22名六号路に入った。
 ・琵琶滝の嫋々として春浅し
 滝の傍に岩屋大師が岩の凹(くぼみ)にあり、修験者が蝋燭を何本も立て経を唱えていた。坂も段々急になっていた。高尾山を軽く見た訳ではないが結構大変であった。体を鍛えてないので止むを得ない。山頂手前の二百段の階段も然り。それだけに山頂で見た富士の姿には感激した。
 ・真白な富士正面に輝けり
 山頂から陣馬山に向かう辺を奥高尾という。
 ・奥高尾はがねのこゑの霜柱
これは多摩キャンパスの句碑「霜柱はがねのこゑをはなちけり」(石原八束)へのご挨拶。一丁平へ着くまで霜柱が続いていた。一丁平には東屋風の小屋がいくつかあり、その一つに陣取って、きりたんぽ鍋の会が始まった。ガスコンロに鍋が二つずつ、きりたんぽが36本、鶏肉1200g、調味料、ビールに日本酒、デザートの苺やみかん、女性達の力によるところ大であった。色々話が弾んだ。帰りには、今度納涼屋形船でもという話まで出た。(が話だけに終わった)
 帰途は稲荷コースを辿ることになった。ふと、山道に貼り紙が目に入った。「このたび妻が骨折したため店が開けませんのでご諒承下さい」というものであった。旦那の傷心がよくわかる。見晴台があって小休止。筑波山は見えなかったが都心がぼんやり見えた。
 ・新宿は蜃気楼の中春霞
 皆足が早く軽々と下ってゆく。やがて下界の物音が聞こえ始め、何とか皆に追いついた。帰りは京王線で一人、きりたんぽの夢を見ていた。
 ・くたびれて睡魔たちまち目借時
 
◆次回の定例句会は、1月11日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
  兼題は、「雑煮」・「当季雑詠」の3句提出

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

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