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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.10.15)  No.44

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.10.15)  No.44

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2013-10-24 12:22

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
今月は、定例句会と井の頭公園吟行を合わせて行いました。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・10月の作品の紹介
・10月の兼題は、「秋の雲」・「当季雑詠」です。


俵木 陶光
 
・豪雨禍に天の詫び状秋の虹

岡村 一道 
・デパートの屋上木馬秋の空

片山 朝陽 
・もんじゃ屋を出て深呼吸秋の空

峯岸 まこと
・若き僧の掃き目律儀や秋の朝

長岡 帰山 
・点眼を一滴落とす秋の空

芳村 翡翠 
・箱根山に吹き寄せられし秋の雲

小林 美絵子 
・泳ぐより溺れてみたし鰯雲

安西 円覚 
・空は海群れて更なる鰯雲

中邑 雅子 
・たぐりたる闇の深さや虫しぐれ

浦田 久
・天空におどる自画像夏の雲

坂井 百合子 
・急ぎゆく職場へ今日も金木犀

五井 夢 
・裏街道行くや細道月いづこ

堀 秀堂 
・消えてゆく水平線上秋夕焼

関口 静安 
・旅の夢覚めて一杯温め酒



<秋の吟行句会>
  
      平成25年10月15日 於井の頭公園
                               俵木 陶光

 
 井の頭恩賜公園は、大正6年に日本初の郊外型公園として開園し数年後には100周年を迎える。吟行当日は台風26号を気にしつつスタートした。
 池畔に野口雨情の詩碑「鳴いてさわいで日の暮れ頃は葦(よし)に行々子(よしきり)はなりゃせぬ」の側に「思い出ベンチ」の一つがあり、長岡帰山さんの俳句「あきつ飛ぶ空の軽さのもどりけり」「冬木立影ふみあうて太極拳」のプレートがはめ込まれている。丁度10年目になる。そのあたりに湧水があり、神田川の源流となっている。

・秋雨に濡れて雨情の葦の詩(うた) 一道
・水澄んで帰山のベンチ古びたり   陶光
・神田川はじまる池の泡立草     一道
・貸ボートひしめき台風接近す    朝陽

 道を隔てた井の頭自然文化園に、象のはな子に逢いに行った。昭和24年、タイから賜られ、上野動物園に5年、井の頭に60年過ごしている。

・秋のばら生れし年にはな子来る  美絵子
・敏捷なリスのごとくに秋の雲   円覚
・赤松の肌に流るる秋の雨     翡翠

  園内を一巡し北村西望彫刻園に出た。長崎の平和祈念像の大きな原型は圧巻である。屋外にも様々な彫像が散在している。

・長崎の平和の像や秋深む   陶光

 凡そ2時間余り、文化園を出て昼食をとり、句会場へ向かった。      





 
◆ <私の一句>            

「朝顔やきのふのこととなりしこと」
    芳村 翡翠

 中大杉並の俳句同好会「白木蓮」で俳句を始めて最初からの会員なので、もう10年以上になります。経験豊かな 俵木陶光先輩 の指導もあり、段々と俳句らしきものができるようになりました。このところマンネリを感じておりましたので、半年前から、新しい境地を開拓しようと、二つの試みに着手しました。
一つは、「河」という結社に参加して句会、投句を始めました。もう一つは、朝日俳壇に投句して、日本の代表的な俳人達の選に挑戦することです。
 前者は月一回、句会に出席し、参加者の方々の講評を受けます。とくに女性の方々が多く、女性特有の鋭い感性には刺激されます。
 後者、「朝日俳壇」の方は、なかなかの難関で、私も、毎日、かかさず二句ほど投句しておりましたら、半年ほど経って、やっと長谷川 櫂先生に拾われました。冒頭の句はその句です。それでも早い方だそうです。なんというほどの句でありませんが、五七五の上五に「朝顔や」と切れ字を使い、中七、下五を「きのふのこととなりしこと」にまとめてみました。
  最近また、長谷川先生によりt次の句が一席入選しました。
 
 「一瞥の鏡の中の己が秋」という句です。
先生の評では、「通りすがりにのぞいた鏡の中、人生の秋が映っていた。」とありました。まさにそのとおりです。

 

◆次回の定例句会は、11月9日(土)午後1時30分〜4時
           於 高井戸地域区民センターで行います
           兼題は「鯛焼き」・「七五三」です

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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