活動報告 - m-anzaiさんのエントリ


◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「初鴉」・「正月全般」です。


俵木 陶光
 
・初鴉谺となりて神の声

山口 月山  
・元旦や雀の声の透き通り

岡村 一道 
・夢の字の書き順忘る寝正月

長岡 帰山
・初烏富士山頂の日の出かな

峯岸 まこと 
・初鴉波音寄する船溜

芳村 翡翠 
・元日や上々吉の空明くる

片山 朝陽 
・なかんずく今朝のうれしさ初鴉

安西 円覚 
・黒豆ののどを通るや初鴉

中邑 雅子 
・初市の袢纏の藍にほひ立つ

肥田 浩一 
・吉凶のいづれか屋根に初鴉

浦田 久 
・故郷の吉報のせて年賀状

堀 秀堂 
・初鴉高圧線より朝日受け

澤田 かつみ 
・教会の屋根の一声初鴉

五井 夢 
・風吼ゆる十字を切りて初鴉



◆ 私の一句 
「昔男ありけり身づくろふ都鳥」 
俵木 陶光

 隅田川七福神のパンフレットを見て暮れのうちに出かけてみることにした。
浅草から東武伊勢崎線の鐘ヶ淵で下車した。この辺まで来ると東京も下町そのものといった感じがする。
 多聞寺の次に戻って木母寺(もっぽじ)に出た。寺の入口に以前「梅若塚参拝の方はご自由にお入り下さい。塀のインタホンお押しになるには及びません」と張紙があった。
      たづね来て問はばこたえよ都鳥
         すみだ河原の露に消えぬと
これは人買いにさらわれて隅田川河畔で病死したと言われている梅若丸12才の辞世の歌とされている。
各段に多く「昔、男ありけり・・・」の書き出しで始まっている『伊勢物語』で在原業平(ありわらのなりひら)はこう詠んでいる。
      名にし負はばいざ言問はむ都鳥
        わが思ふ人はありやなしやと
この都鳥は百合鴎とは違う。今の東京都の県鳥は嘴の黄色い百合鴎で、元々の都鳥は嘴は赤く、シギや千鳥の仲間である。昔の人は言葉「みやこどり」そのものに恋したのである。



◆次回の句会は、2月9日(土)1時半より4時半
会場は、久我山会館です。
兼題は、余寒・バレンタインデー です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 

 

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・12月の作品の紹介
・12月の兼題は、「落葉」・「セーター」です。


俵木 陶光
 
・箒もて落葉追ひかけ追ひかけて

山口 月山  
・朴落葉ひときは高きところより

岡村 一道 
・勘三郎死す露天の風呂の浮き落葉

安西 円覚 
・セーターを着る一瞬の深き闇

片山 朝陽 
・柿落葉赤絵そのまま散りにけり

中邑 雅子 
・脱ぎしままの形やセーターひとりごつ

肥田 浩一 
・落葉蹴る蹴って虚しさ深まりぬ

芳村 翡翠 
・落葉掻く想ふ還らぬ人のこと

本間 邦子 
・一日の始まりとなる落葉掃き

澤田 かつみ 
・山深き落葉時雨の古刹かな

浦田 久 
・さくさくと落葉ついばむ鳩一羽

堀 秀堂 
・さくさくと長き熊手の落葉掻き

関口 静安 
・大柄な伯父の形見や古セーター

五井 夢 
・身に沁むる手に落つる葉の赤ければ




◆ 私の一句 
「秋嶺やサイン・コサイン・タンジェント」 
俵木 陶光

 最近、中学の時の恩師が99才白寿で亡くなった。その中学は戦時中に出来たもので平沼騏一郎が名誉校長であった。大岡昇平の「武蔵野夫人」にも出て来るホテルを寮とした全寮制であった。恩師は担任であり、数学を担当していた。
 或る時呼ばれてある作業を手伝わされた。昇仙峡が載っている5万分の1の地図の或る橋を基点に線を引き、等高線などの数字から導き出される数字を先生が言うと数表から換算した数字を答える(函数表のサイン?コサイン?タンジェント?)。それらの数字を図表上に繋げると写真で撮ったような立体的な山の稜線が現れて来た。当時としては昇仙峡など行ったこともなかったので、このことが終わるとすっかり忘れ去ってしまった。
 それから数十年経って職場のバス旅行で昇仙峡に行った時、あっと思った。これも既視感・デジャブの類かも知れない。
 あの時の先生は測量の楽しさの手ほどきをし、先生と同じ道を歩ませようとしたのかも知れない。どうも不肖の生徒であったようだ。中学生の時貰った計算尺が唯一先生の形見となってしまった。



◆次回の句会は、1月12日(土)1時半より4時半
会場は、角川庭園・詩歌館です。
兼題は、正月全般・初鴉 です。


◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 

 

第三回グルメ会

カテゴリ : 
グルメ同好会
執筆 : 
m-anzai 2012-12-2 16:33
第三回グルメ同好会・夕食会を11月24日(土)、蟹屋海老蔵(荻窪)で催しました。参加者は11名。
初回中華料理、二回目焼肉、そして今回和食になりました。

午後6時に高嶋支部長の挨拶のあと反後元支部長の乾杯の音頭で始まりました。
時節がら選挙・政党の話題が多かったようです。冬めいて来ましたので日本酒が
よく飲まれたようです。会席者の最年長の堀川氏もよく食べよく飲みよく喋られてお元気でした。
美味な料理を味わい、飲み、語らい、時間はあっという間に過ぎ、午後9時半に無事散会になりました。
次回のグルメ会は2月中旬になる予定です。

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、「秋全般」です。


俵木 陶光
 
・ねころんで見れば全天鰯雲
・流鏑馬
(やぶさめ) の八幡神社百舌鳥(もず) の声

山口 月山  
・ゆく秋やこの路地歩み五十年
・こぼれ萩風にたはむれ昏れにけり

岡村 一道 
・赤い羽根幾つ付ければ空飛べる

中邑 雅子 
・まとひたる風のあれこれ木の葉かな

肥田 浩一 
・飛びまはり地蔵からかふ赤とんぼ
・稲刈って稲架
(はざ)に投げる手受けとる手

・本間 邦子 
・末枯(うらがれ)の土手の下なる川速し

安西 円覚 
・蜻蛉去り草の匂ひの残りけり

片山 朝陽 
・秋寒や明日着る服に袖通す

長岡 帰山 
・新走りするめを裂きて宴とす

芳村 翡翠 
・沈黙のみちのくの野の野菊かな

・堀 秀堂 
・朝もやを小舟で参る秋の市 

浦田 久 
・虫しぐれ庭園に灯の入りたる

・峯岸 まこと 
畦道のうねりに沿ひて曼珠沙華

梅ちゃん(小学6年) 
楽しみはクリスマスの日プレゼント




◆ 石神井公園・三宝寺池吟行 
(11月13日 )
                            俵木 陶光

 石神井公園・三宝寺池は、井の頭公園と同様、湧水池で、巨木が生い茂り、石神井城址の名残も感じられて、武蔵野の豊かな自然に満ちている。
荻窪からバスで三十分程、子供達にも、歴史や自然に触れるいい野外教室となっている。今、晩秋から初冬に入ったところで、侘びも寂しさをも感じる季節である。池の端には厳島神社や水神社などの古刹も見える。

・吟行の三宝寺池秋深し  翡翠
・三宝寺池驚くほどの秋ありて  朝陽
・木道に落葉追ふ児の笑ひ声   一道
・秋惜しむ池に数多(あまた)の社あり   久

池の周囲には、巨樹なども多い。河骨(こうほね)は、俳句の上では夏の植物であるが、未だに艶やかな葉の間に鮮やかな黄色い花を見せていた。

・河骨のなを黄を点じ冬に入る   陶光

鳥たちも楽しげに飛び、潜り、餌を啄んでいた。翡翠の止まり木のある近くの木道にはカメラマンが十人ほど構えていた。

・鴨泳ぐ同じ速さで歩きけり    円覚
・秋の蝶空の青さに戻されて   朝陽
・池の底さみしかりしと鳰(にお)の貌   帰山
・敗荷(やれはす)に小虫が動く日向かな   一道
・翡翠の獲物叩くや水はねて   陶光
・魚の目の見上げる空に秋の雲   円覚

喧騒から隔絶した池に佇つと様々なことを思索、瞑想することになる。

・深秋や池面にゆらぐ明日の我   朝陽
・戦中派すでに晩年秋の池   翡翠

ここには、三宝寺池を含み、南面に流れる石神井川に至る一帯に石神井城があった。城と言っても石垣に囲まれ天守閣があると言うものではなく、空堀や土塁に囲まれた館が中心のものである。凡そ五百四十年程前、ここが戦場となった。

・道灌の馬蹄ひびくや朴落葉   帰山
・照姫の祠(ほこら)隠るるように冬   陶光

応仁の乱の最中、室町幕府の補佐役・関東管領 上杉定正の下にあった長尾景春が反乱を起こし、石神井城主 豊島泰経を味方につけた。これに対し上杉定正は家宰(かさい)太田道灌に命じ出陣させた。道灌は江戸城から、戸塚高田を経て(七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞかなしき)のエピソードはこのあたり、江古田の合戦で勝利し、荻窪八幡に戦勝祈願の槙(まき)一株を寄進し、石神井城に攻め入った。城は落ち、城主の娘 照姫が入水したと伝えられている。城主 豊島泰経は甥の北区にあった平塚城に逃れ、更に横浜の小机城に辿り着くが、その後の消息は不明である。太田道灌も上杉定正をよく盛り立てていたが、十年余り後、上杉同系の者に図られ暗殺されている。


当日の句会は、石神井公園ふるさと文化館で行ない、戻って荻窪駅前の酒亭に落ち着いた。

◆次回の句会は、12月9日(日)1時半より4時
会場は、角川庭園・詩歌館です。
兼題は、落葉・セーター です。


◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 

  
   
平成24年度 学術講演会・懇親忘年会が11/10(土)区立「杉並会館」で行われました。
学術講演会は午後3時より行われ、司会の酒井政国副幹事長のもと、片山副支部長の講師・野村修也中大法科大学院教授の紹介があり、講演会が始まった。
東電福島原子力発電所の事故調査委員会の委員でもあった講師のマスコミでは報道されなかった興味深い講演でありました。講師の熱をおびた講演は予定時間を大幅に過ぎるほどでありました。 


記念写真の撮影のあと、忘年懇親会が午後5時15分
より増田・長田両副幹事長の司会のもと、高嶋支部長の挨拶により始まる。そのあと、與川幹事長から来賓の紹介があり、来賓を代表して松橋中野区支部長より挨拶があった。反後元支部長の音頭で乾杯。地区会報告、同好会報告が終わり、じゃんけん大会があり、篤志者より供出された品物を盛り上がりの中、皆で分け合った。
出席者全員、肩を組み合い中央大学校歌を歌い、中締めは太田副幹事長、また最後まで懇親会に参加された野村修也教授の挨拶があり盛会の中終了した。

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