活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.8.12)  No.90

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.8.12)  No.90

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2017-8-19 14:23

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「暑さ」・「当季雑詠」で計3句です。

<兼題「暑さ」について>
 俳句では夏の季語が一番多い。「奥の細道」では「暑き日を海に入れたり最上川」が7月末日、山形県酒田港で詠まれている。それから250余年後、日本は中国大陸、更には南太平洋の島々で戦争の苦闘を味わうことになる。・「暑き日のゲートル解けてまた結ぶ」山口誓子、・「俺に似た少年兵が熱砂ゆく」五島高資、・「ヒロシマ暑しナイフのように河流れ」山口伸、・「炎天 子のいまわの水をさがしにゆく」松尾あつゆき、・「水脈(みお)の果て炎天の墓碑置きて去る」金子兜太などなど。最近、こんな句を見た。・「蝉時雨もはや戦前かも知れぬ」摂津幸彦。願わくは・「炎天へ打って出るべく茶漬飯」川崎展宏ぐらいであってほしい。

 
俵木 陶光

・遮断機の先に雲湧く炎暑かな


岡村 一道

・天の川東京からは乗り替えです


芳村 翡翠

・地獄絵の戦乱の地の極暑かな


長岡 帰山
 
・人死ぬる日にも打揚(うちあげ)花火かな

片山 朝陽
 ・老犬の眼(まなこ)訴ふ極暑かな

安西 円覚
 ・夕立来る頭上に一滴跳ね返り

峯岸 まこと
 
・鉄路果つホームのベンチ極暑かな


中邑 雅子
 ・秘め事のかっての思ひ土用波

小林 美絵子

・動物の匂いのしない暑い檻


坂井 百合子
 
・火の国の熊本城の暑さかな

浦田 久
・暑気払い駅前通りに沈没す

堀 秀堂
・架線切れ極暑の電車急停車

関口 静安

・湖の遊覧船待ちかき氷

        
山下 天真

・夕焼けの光ひと筋山登る


五井 夢

・現身(うつしみ)に厚き調書の暑さかな

菊池 福代
・安達太良の山翻す夏つばめ

        
                        

◆<私の一句> 
           
御嶽山雨しんしんと夜の秋  
                  
関口 静安

 この句は私がまだ、パーキンソン病に罹っていないで、元気に歩いたり走ったりしていた頃の作句である。平成20年前後のことで、妻と青梅線に乗り、御嶽駅で降り、バスで15分ほどのケーブルカー駅からケーブルカーで山の上の登山口に着き、食堂でラーメンの昼食をとり、武蔵御岳山神社まで歩く。舗装された歩きやすい道をのんびり40分神社に着いた。創建は10代崇神天皇7年で犬を祭っているが元々は日本狼で大口真神と言い、盗難除けと魔除けに効く。
 予約していた旅館に泊まり、山菜などの夕食は美味であった。東京方面の夜景は驚くほどきれいだった。
   ・遠景に街の灯光る夜の秋
 夜遅く、雨が降って来た。次の日、雨も止み、多摩川でカヌー大会を見たりしてのんびり帰ってきた。
 このころは元気だったが、2年ほどして、やがて手が震え、足がもつれ歩けなくなった。御岳山にまた行きたいなと思って自分の足を眺めているところである。オートバイで走っていた頃が懐かしい。
 
                              
◆次回の定例句会は、9月9日(土)午後1時〜3時40分
               於 あんさんぶる荻窪 
 兼題は「新涼」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

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