活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.6.10)  No.88

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.6.10)  No.88

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2017-6-18 12:28

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「父の日」・当季雑詠で計3句です。




俵木 陶光

・父の日や他人のごとく酒を注
(つ)

岡村 一道

・山並みは卯浪のごとし花林檎


芳村 翡翠

・父の日や海をみてゐる父一人


長岡 帰山
 
・雑踏を一直線にパナマ帽

片山 朝陽
 ・放牧の馬の背光る夏野かな

安西 円覚
 ・父の日やパンダしきりに笹を食む

峯岸 まこと
 
・夕立来る土の匂ひを掻き立てて


中邑 雅子
 ・父の日の電話いつもの声やさし

小林 美絵子

・湾奥
(わんおう)の海を見てゐるアイスティー

坂井 百合子
 
・片付けもままならぬまま梅雨に入る

五井 夢
・父とならぬ君満天の夏の星

浦田 久
・父偲ぶ夕暮れ時の酔芙蓉

堀 秀堂

・父の日や地震雷父の声


山下 天真

・父の日の遅い帰宅に子の寝顔

        
                        

◆<私の一句> 
           
ー俳句とは時空を超える不思議ー  
                    
岡村 一道

 先日梅雨入りの発表が気象庁からありましたが、雨が降る中、庭にあるアメリカ花水木の大ぶりの葉の新緑が一層美しく、見ているうちに不意に五十数年前、姉が神田三崎町の教会でキリスト教の洗礼を受けた情景が脳裡を掠め、一句が心を過りました。
   青梅雨や母音美し老神父  一道
神父が老齢であったかどうかは定かでありませんが、思い出は美化されて心の隅に隠れていて、突然この句として出て来たのです。
 過去、現在、未来が綯交ぜ(ないまぜ)となって十七文字の俳句として飛び出して来るこの不思議なツールを持ち得たことは人生に感謝しています。俳句は私にとって悟空の筋斗雲です。瞬時に私が行きたい時空に連れて行ってくれます。
   次の世の初恋相手星祭  一道
亡き妻の位牌に線香を上げながら悪戯っぽく頭に浮んだ一句です。俳句で詠めば死後の世界も楽しくなってきます。
 この文章をお読みいただいているあなたも俳句という「筋斗雲」を持って楽しい人生を送ってみてはいかがですか。


                              
◆次回の定例句会は、7月8日(土)午後1時〜3時40分
               於 久我山会館  
 兼題は「夏の月」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責:  俵木 敏光(陶光)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://www.suginami-hakumonkai.net/modules/d3blog/tb.php/264
メインメニュー
最新の活動報告
活動報告のカテゴリ一覧
リンク